2025-06-19 コメント投稿する ▼
野田佳彦代表が共産と参院選共闘 与党過半数割れを目指す政策連携に意欲
「参院でも過半数割れを」野田代表が明確な目標を提示
立憲民主党の野田佳彦代表は19日、日本共産党の田村智子委員長と国会内で会談し、7月の参院選に向けた野党の戦略について協議した。会談には両党の幹事長も同席し、「参議院でも与党の過半数を崩す」という共通の政治目標で一致した。
野田氏は、「与党の議席を少数に追い込みたい。立憲民主党としても、日本共産党と連携して力を合わせていく」と述べ、共闘姿勢を鮮明にした。今回の参院選を「政治を変える決定的な機会」と位置づけ、共産党との政策的一致を軸に、有権者に訴えていく構えだ。
「野田さんがここまで言うなら本気度を感じる。期待したい」
市民連合の政策を“共闘の基盤”に 重く受け止める姿勢強調
野田代表は、先日市民連合が各政党に提示した政策要望について、「非常に重く受け止めている。これが野党連携の基盤になる」と語った。具体的には、消費税の減税、インボイス制度の廃止、大軍拡の否定、企業・団体献金の全面禁止などが議論の中心に据えられている。
共産党側が重視する政策に対しても野田氏は「いずれも非常に大切な政策」と明言し、立場の違いを乗り越えた実質的な政策協議の土台が整いつつあることを印象づけた。
「言葉じゃなくて政策で一致するのが重要。野田代表がよくわかってる」
安保法制「違憲部分は廃止する」 かつての首相が明言
今回の会談で、野田氏は安保法制についても踏み込んだ発言を行った。「違憲部分の廃止は今後も貫いていく」と明言し、立憲民主党としての立場を明確にした。共産党の田村委員長はこれに対して「重要な政策の合意ができた」と評価した。
かつて消費増税を主導した野田氏だが、いまは国民生活を直視した減税方針に舵を切り直しており、その政策転換の背景には、「参院選で本当に政治を動かすための現実的なビジョン」があると言える。
「野田さんが安保法制に触れるとは思わなかった。筋が通ってる」
「不信任案提出せず」戦略的判断で選挙に集中
会談の中で野田氏は、今国会で内閣不信任案を提出しない方針についても説明。「衆議院で与党が過半数を失った状況の中で、無理に不信任案を出すのではなく、参院選に集中して与党を少数に追い込む方が重要」と述べた。
この発言は、選挙を「国民の審判の場」と位置づけ、現実的かつ戦略的な視点で臨む姿勢を示している。田村氏も「参院でも過半数割れに追い込むことが政治を動かす力になる」と応じ、野党の選挙戦略が実戦モードに入ったことを印象づけた。
「不信任案より票を取りに行く方がリアル。現実的でいいと思う」
連携の主導役としての野田氏に注目集まる
今回の会談は、野党共闘の枠組みを確認するだけでなく、かつて政権を担った野田佳彦氏が改めて「連携の旗手」として前面に立った点に大きな意味がある。安保、経済、政治倫理といった幅広い分野で政策の一致が確認され、参院選での実効性ある共闘が具体化し始めた。
野党共闘の“再起動”は成功するのか。そのカギを握るのは、政策と覚悟の両面で先頭に立つ野田佳彦代表のリーダーシップにかかっている。
「リベラルの芯として野田さんが中心に立つなら希望が見える」