2025-11-21 コメント: 1件 ▼
野田佳彦代表、岡田克也氏批判を否定 高市首相答弁撤回に慎重
立憲民主党の野田佳彦代表は21日の記者会見で、台湾有事が集団的自衛権の行使対象となる「存立危機事態」に該当する可能性を問う高市早苗首相の国会答弁を引き出した岡田克也元幹事長への批判について、「質問者が批判される筋合いではない」と語りました。 野田氏は、外相経験のある野党議員が安全保障について質問するのは当然であり、首相の答弁こそがおかしいと指摘しました。
野田佳彦代表、岡田克也氏への批判を一蹴 首相答弁撤回には慎重
立憲民主党の野田佳彦代表は21日の記者会見で、台湾有事が集団的自衛権の行使対象となる「存立危機事態」に該当する可能性を問う高市早苗首相の国会答弁を引き出した岡田克也元幹事長への批判について、「質問者が批判される筋合いではない」と語りました。野田氏は、外相経験のある野党議員が安全保障について質問するのは当然であり、首相の答弁こそがおかしいと指摘しました。
国会答弁が日中関係に影響
7日の衆院予算委員会での高市首相の答弁は、中国側との関係を急速に悪化させる契機となりました。SNS上や一部メディアでは、答弁を引き出した岡田氏への批判が拡大しましたが、野田氏は「首相の答弁はあきらかに勇み足だった。公式見解を繰り返し言い続けるしかない」と述べ、批判の矛先が岡田氏に向かうことを否定しました。
「質問者が批判される筋合いではない。」
「外相を経験した野党議員が安全保障について質問するのは当然だ。」
「首相の答弁がおかしい。」
「勇み足だった答弁を撤回で終わらせるのはよくない。」
「追い込まれ感は決して良くない。」
野田氏は国会答弁に関して、公式見解の繰り返し表明で対応すべきと考え、安易な撤回は避けるべきとの立場を示しました。
首相答弁の撤回要求に慎重
中国側は首相の答弁撤回を求めていますが、野田氏はこれに慎重です。駐大阪総領事の薛剣氏による過激な投稿や、外務省担当者間での侮蔑的な映像拡散にも触れ、「お互いにあおらないほうがいい」と述べ、撤回に追い込まれる形は望ましくないとの見解を示しました。野田氏は、政治判断として国内外のバランスを考慮する必要性を強調しています。
野党の役割と安全保障議論
野田氏は、野党議員の役割として首相の答弁を正確に引き出し、政策の不備を検証する重要性を指摘しました。安全保障の議論は国民の生命や国家の安全に直結する問題であり、質問者が責められるべきではないと述べています。議会での質疑を通じて、政治家が責任ある議論を行うことの重要性を訴えました。
野田佳彦代表は、岡田克也氏への批判を一蹴するとともに、首相答弁の撤回要求には慎重な姿勢を示しました。台湾有事や集団的自衛権の議論をめぐる緊張は続く中で、野党の質問権と安全保障議論の重要性を再確認する形となりました。追い込まれ感による撤回は避けつつ、冷静な対応で政策検証を行う必要性が浮き彫りになっています。