2025-06-15 コメント: 3件 ▼
辻元清美氏「石破さんちょろい」発言に賛否 自民批判と都政攻撃で演説も“代案不足”に課題
辻元清美氏「石破さんちょろい方」発言に波紋 都議選応援で自民批判と“女帝”小池氏にも口撃
東京都議選の終盤戦に向けて、立憲民主党の辻元清美代表代行が15日、練馬区の石神井公園駅前で街頭演説を行い、無所属新人候補の応援に立った。40年来の「戦友」とも言える候補者との連携を強調しつつ、都議会自民党の裏金問題に触れて「自民党をゼロに」と強く訴えた。
辻元氏は自身の半生を交えながら、「どの総理も怖くない。石破さんなんかちょろい方」と挑発的な発言で笑いを誘ったが、ネット上ではその“政治姿勢”と“品格”に対する賛否が激しく交錯している。国政批判と都政批判を混在させた演説スタイルは、立民の存在感をアピールする一方で、政策論ではなくパフォーマンス重視との印象も否めない。
「自民をゼロに」裏金批判に力 だが代案なき怒りに限界も
辻元氏が今回の演説で最も力を込めたのは、都議会自民党の裏金問題だ。パーティー券収入の不記載などの不正が相次いだことを取り上げ、「裏金にどっぷり染まっていた」と断罪。「自民をゼロにして制裁を下せるのは、有権者の1票だけ」と力説した。
だが、その発言に対しては「不正は許されないが、立民に政権担当能力はあるのか」との疑問も根強い。批判は聞こえがいいが、「どう変えるのか」が見えないという声も少なくない。
「裏金批判は正しいけど、結局“反対するだけ”になってないか?」
「自民ゼロはいいけど、代わりの選択肢が立民でいいのか?」
「不祥事批判だけで政党が支持される時代じゃない」
「“ゼロにしろ”って強権的に聞こえて引いた」
「怒りじゃなくて、具体策を語ってほしい」
40年来の盟友とともに「ピースボート選挙」 都政との接点は?
応援した無所属候補とは、辻元氏が1983年に共に立ち上げたピースボートの創設メンバー。辻元氏は「家族以上の付き合い」と絆の深さを語り、「被爆者を乗せて世界中で核廃絶を訴えてきた」と平和運動の実績を強調した。
だが、この“市民運動型”の人脈は、現代の都政においてどれほどの即応性や政策力を持つのか疑問視する声もある。東京都が直面する医療、保育、住宅、インフラなどの複雑な行政課題に対し、「ピースボート」での活動がどこまで通用するのかは未知数だ。
「運動歴はすごい。でも都政はもっと現実的な問題が山積み」
「ピースボートって今の若者には通じないよ」
「海外活動より都内の高齢者支援の話して」
「仲間内の選挙に見えて仕方ない」
「市民運動の延長線じゃ都政は動かない」
小池都政にも「女帝」と揶揄 “噴水26億円”で共闘姿勢アピール
辻元氏は小池百合子都知事についても「女帝のように君臨している」と言い放ち、26億円を投じて整備される予定のお台場の巨大噴水計画を名指しで批判。「そんな金の使い方が必要なのか」と疑問を呈し、「新人と一緒に東京を変える」と訴えた。
一方で、小池都政の「目に見えるインフラ整備」に批判するのであれば、代替となる都市計画や支出削減の具体策が必要だという指摘もある。単に「税金の無駄遣い」と叫ぶだけでは、政策論争にはならない。
「噴水より保育所って話には共感する」
「女同士の足の引っ張り合いに見える」
「批判だけで、何をどう変えるかが見えない」
「都政の中身を語ってくれればいいのに」
「見せかけの節約アピールには飽きた」
「石破さんちょろい」発言にネットざわつく 政治家の品格問われる
辻元氏が聴衆を笑わせた一言が、「石破さんなんかちょろい方」という言葉だった。「小泉さんだろうが安倍さんだろうが、おかしいことはおかしいと言ってきた」と豪語したが、これが賛否を呼んだ。
一部では「頼もしい」「歯に衣着せぬ物言いがいい」と支持する声がある一方で、「野党第一党の幹部が“ちょろい”は軽率すぎる」「個人攻撃に聞こえて不快」といった批判も少なくない。
「“ちょろい”は冗談でもアウトでしょ」
「昔の辻元ならではの言い回しだけど、もう通用しない」
「敵を小馬鹿にするのは逆効果」
「自信があるのはいいけど、慎みも必要」
「笑わせるより政策で説得してほしい」
演説はにぎやかでも、問われるのは“中身”と“代案”
辻元氏の演説は、感情に訴え、聴衆の笑いを交えながら構成され、街頭での一体感を高めるには効果的だったかもしれない。しかし、有権者が本当に求めているのは「誰かを倒す言葉」より、「どう立て直すかの提案」である。
都政も国政も課題は山積している。感情ではなく、論理と代案で勝負する時代。批判や煽りだけでは信頼されないという現実が、今回の街頭演説を通じて改めて浮き彫りになった。