石垣島に「ネメシス」展開へ 日米防衛協力の新局面

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石垣島に「ネメシス」展開へ 日米防衛協力の新局面

米軍の最新装備「ネメシス」、石垣島へ展開予定


米軍が沖縄で進める訓練において、注目を集めているのが「ネメシス」と呼ばれる地対艦ミサイルシステムである。米海兵隊第3師団は9月3日、同装備を活用した訓練を実施したと明らかにした。ネメシスは、従来の人員輸送用軍用車両を改良し、荷台部分に発射機を搭載する形式をとる。少数の隊員で操作可能であり、無人で地上からミサイルを発射して洋上の艦艇を攻撃できるという特徴を持つ。

今月11日から始まる日米実働訓練「レゾリュート・ドラゴン25」では、石垣島を含む南西諸島で展開される予定で、島しょ防衛の新たな局面を示すものとして地域住民の関心を集めている。

訓練の背景と狙い


このシステムを運用するのは、米海兵隊第12沿岸連隊であり、陸上自衛隊が公表した資料にも同部隊の参加が記されている。沖縄本島では既に7月10日にネメシスが初めて配備され、部隊は習熟訓練や作戦演習を重ねてきた。今回の演習は、従来の陸上自衛隊と米海兵隊の協力に加え、海上自衛隊や航空自衛隊、米国陸海空軍も参加する大規模な枠組みで実施される点に特徴がある。

過去の例をみても、米軍は高機動ロケット砲システム「ハイマース」やTPS80レーダーを石垣駐屯地に搬入し、自衛隊の装備と連携する実験を行ってきた。今回のネメシス展開も、南西諸島防衛における日米の共同対処能力を確認する意味合いが強い。

石垣島での影響と住民の声


石垣島は観光業を主力とする地域であり、米軍の先端兵器の搬入が及ぼす影響については賛否が分かれている。米軍は空輸によってネメシスを石垣空港まで運び、その後陸路で駐屯地へと移動させる計画だとされる。この一連の流れに対し、地元では生活圏の近くで軍事的な展開が進むことへの不安も根強い。

実際にネット上では以下のような声が見られる。

「また石垣島に新しい兵器が来るのか…住民の安全が心配だ」
「有事の際には守ってくれるのかもしれないが、観光客が減るのではないか」
「島しょ防衛のために必要なのだろうが、地元の声はきちんと聞いてほしい」
「沖縄本島だけでなく離島まで巻き込む形になっているのが気になる」
「日米の軍事訓練ばかり強化され、住民の負担はどうなるのか」

これらの投稿は、住民の安全保障への理解と生活環境への懸念が交錯している現状を映し出している。

地域防衛と国際情勢の関連性


南西諸島への兵器展開は、中国海軍の活動拡大を背景としたものと位置付けられている。近年、東シナ海や台湾周辺での中国軍の行動が頻発しており、日本政府と米国は抑止力の強化を急いでいる。石破茂内閣としても、防衛体制の強化を日米協力の柱に据えており、今回の演習もその一環といえる。

一方で、防衛強化は住民生活への影響を伴うことから、国内世論は複雑である。防衛費の増加や装備導入が進む一方、経済対策や減税を求める声が高まっており、政治の優先順位を問う議論にもつながっている。政府がどこまで説明責任を果たせるかが今後の焦点となろう。

ネメシス配備で変わる日米防衛協力の最前線


今回のネメシス展開は、単に新兵器を導入する以上の意味を持つ。島しょ防衛の要衝である石垣島に最新装備を展開することは、日米同盟の実効性を高める試金石となる。同時に、地域住民との信頼関係をいかに築くかという課題も浮き彫りにしている。

日本の安全保障政策は今後も地域情勢と密接に結びついて進展することが予想される。今回の動きが示すのは、南西諸島がすでに国際戦略上の最前線に位置しているという現実であり、その重みを国民全体がどのように受け止めるかが問われている。

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2025-09-04 09:05:16(植村)

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