2025-05-28 コメント: 1件 ▼
千葉ロッテ新スタジアム構想に熊谷知事「一緒に考える」 発表された移転計画の全貌とは
ZOZOマリンスタジアムの移転構想、県知事が慎重姿勢も「一緒に考える」
千葉ロッテマリーンズの本拠地として知られるZOZOマリンスタジアムが、新たな一歩を踏み出そうとしている。老朽化が進む現在のスタジアムに代わり、千葉市は幕張新都心エリアに位置する幕張メッセ駐車場への移転を柱とする基本構想を発表した。2034年ごろの開業を見据えたこの計画に対し、千葉県の熊谷俊人知事は、「地域全体の合意が不可欠」とした上で、「課題を一緒に乗り越えていく」と前向きな姿勢を示している。
新スタジアム構想のポイント
* 建設地として想定されているのは、JR幕張豊砂駅からほど近い幕張メッセ駐車場(約11ヘクタール)。
* 新スタジアムは現在と同じ屋外型で、収容人数は約3万人からやや増やす方向で検討。
* コンサートなど多目的利用も見据えた設計とする方針。
* 開業は2034年を目指し、整備費は本体で600億円超、周辺インフラ含めるとさらに増加の見込み。
現在のスタジアムは1990年に完成しており、構造の老朽化が深刻になっている。千葉市はその刷新を喫緊の課題と捉え、新拠点整備に向けた準備を本格化させている。
熊谷知事、条件付きで前向きな姿勢
熊谷知事は28日、報道陣に対し、「スタジアム整備が地域の活性化に貢献する可能性は大きい」と歓迎する一方で、「交通混雑や駐車場の代替策など、クリアすべき課題も多い」と指摘。移転先の土地を所有する立場として、千葉市と緊密に協議していく姿勢を明言した。
知事はまた、自身が千葉市長時代にスタジアムの改修案を検討した際の経験を踏まえ、「過去には困難だったことが、今なら可能性を模索できるフェーズにある」として、より現実的な再整備計画に期待を寄せている。
都市計画と共存、地域と歩む新スタジアム
新設予定地となる幕張メッセ駐車場は、国際展示場・大型商業施設が集まる幕張新都心の一角にある。千葉市は、車両・歩行者の動線を分離する2階デッキの整備や、幕張メッセと直結する導線強化を構想に盛り込むなど、都市機能との調和を図っている。
しかし、現地は駐車スペースの重要拠点でもあり、移転に伴う代替駐車場の確保が最大の課題の一つ。千葉県側は「住民や来場者に負担を強いる形では受け入れられない」として、解決策の提示を強く求めている。
ネット上の反応も賛否分かれる
SNSでは、ファンや市民から様々な意見が寄せられている。
「新しいスタジアム、ワクワクするけど、屋根はあった方がいいよね」
「アクセスは良くなるけど、駐車場どうすんの?」
「コンサートやイベントでも使えるなら歓迎。ただし交通整理はちゃんとして」
「お金かけすぎじゃない?もっと他にやることあるのでは」
「建て替えよりもチームの成績どうにかしてほしい…」
一方、ZOZO創業者・前澤友作氏には「屋根つけて!」という要望が集中しているとのことで、SNSでその声を受け止めた様子を投稿。「屋根をつけるには500億円かかるって、クラファンでもするの?」といった反応も散見される。
地域とファンの協働がカギ
今回の新スタジアム計画は、単なる施設整備を超えた、街づくりとスポーツ文化の融合を目指す壮大なプロジェクトでもある。千葉市と県、そしてファンと地域住民との協働なくして実現は難しい。次世代の千葉ロッテマリーンズの本拠地が、どのような形で誕生するのか、今後の協議に注目が集まる。