2025-08-21 コメント投稿する ▼
台風12号、九州南部で大雨災害の恐れ 政府が災害警戒会議で早期避難を呼びかけ
台風12号、九州南部で上陸の恐れ 政府が災害警戒会議
政府は8月21日、令和7年台風第12号の接近に伴い関係省庁災害警戒会議を開催した。台風は本日から22日にかけて九州南部に上陸する可能性があり、特に鹿児島県では大雨による災害発生の危険性が急激に高まる恐れがあるとして厳重な警戒が呼びかけられた。
内閣府の今井絵理子政務官は「奄美地方を除く鹿児島県では、今夕から明日夕方にかけて線状降水帯が発生する恐れがあり、土砂災害や浸水、河川の氾濫に最大限の注意を」と強調。さらに「6日から12日にかけての大雨で被害を受けた地域では、少量の雨でも災害の危険度が高まる」と警告した。
土砂災害や浸水に最大級の警戒を
気象庁は、九州南部では土砂災害、低地の浸水、河川の増水に厳重な警戒を求めている。西日本では強風や高波の危険性も高く、北日本から西日本にかけて広い範囲で注意が必要だ。特に鹿児島県では短時間で大雨が降り続く可能性があり、住民の避難行動が遅れると命に関わる危険性が高い。
政府は国民に対して「最新の気象情報や自治体からの避難情報を確認し、早め早めの安全確保をお願いする」と呼びかけている。
「線状降水帯が出ると一気に状況が悪化する」
「すでに地盤が緩んでいる地域は特に危険」
「夜中に避難するのは大変だから早めに動きたい」
「台風で川の水位が急激に上がるのが怖い」
「油断せずに備えることが大事だと思う」
備えの徹底が命を守る
政府は、台風の進路に近い地域の住民に対し、物の固定や備蓄食料の確保、避難所や避難経路の確認など事前の準備を徹底するよう呼びかけている。また、台風接近時には不要不急の外出を控え、河川や用水路、海岸には絶対に近づかないよう強く求めた。
特に過去の豪雨で被害を受けた地域では、わずかな雨量でも土砂崩れや氾濫の危険がある。専門家は「災害は夜間に発生するケースが多く、避難が遅れると命を落としかねない」と警鐘を鳴らしている。
過去の教訓と今回の台風
九州はこれまでも台風や豪雨災害に繰り返し見舞われてきた。2020年の熊本豪雨では球磨川が氾濫し、多くの犠牲者を出した。こうした経験から、住民が「まだ大丈夫」と思わずに避難する重要性が指摘されている。今回の台風も同様に、早期の判断と行動が命を守る鍵となる。
政府や自治体は避難所の受け入れ態勢を整えつつあり、住民には「ためらわずに避難する勇気」が求められている。台風12号の動向次第で甚大な被害の恐れもあるだけに、緊張感が高まっている。