2025-04-09 コメント投稿する ▼
石丸伸二氏、参院選で「教育投資」に一本化 都議選では政策掲げず異例の戦略
参院選は「教育投資」一本で勝負
石丸氏は、国政での旗印として「教育投資」を最優先に位置づける考えだ。「教育こそが社会を根本から変えるカギ。だからこそ、ここに全てを注ぎたい」と力を込めた。具体的な政策は、有権者の声を常時吸い上げて反映する「ブロードリスニング」という仕組みを通じて決めていくという。SNSやデジタル技術をフル活用し、幅広い意見を拾いながら柔軟に政策を形作っていくスタイルだ。
都議選ではあえて“政策ゼロ”
一方で、6月22日投開票の都議会議員選挙については、「政策は掲げない」と明言。通常の選挙戦とは真逆ともいえるこの姿勢について、石丸氏は「国政と地方は分離した存在。東京都の課題に対しては、現場でしっかり議論していけばいい」と説明した。政党としての政策ではなく、候補者個々の資質と判断力を重視する考えだ。
都議選から参院選へ、候補者も連動
石丸氏は今年3月、都議選に向けた公募を行い、多くの応募者を集めた。その中から、参院選にふさわしい人物を選び出し、国政に送り出す方針も示している。自身は参院選への立候補は否定しており、あくまで“送り手”としての立場に徹する構えだ。
市長から都知事選、そして国政へ
石丸氏は2020年に安芸高田市長に就任し、地方行政の現場で手腕を発揮。その後、2024年の東京都知事選に出馬し、小池百合子氏に次ぐ約165万票を獲得。無所属の新人としては異例の健闘を見せ、全国的な注目を集めた。今年に入ってからは「再生の道」を立ち上げ、国政政党としての土台作りを進めている。
新たな政治スタイルで挑む
今回の「教育投資一本化」という戦略や、都議選で政策を掲げない方針は、これまでの政治の常識からすると異端にも見える。しかし、石丸氏はこうしたやり方こそが、硬直した政治を打破する一手になると信じている。実際、彼のYouTubeチャンネルやSNSには、多くの共感や意見が寄せられており、若年層を中心に支持が広がりつつある。
選挙の争点が曖昧になりがちな昨今、「これだけは譲れない」と明言する政治家の姿勢は珍しい。石丸氏が掲げる“教育一本勝負”が、国政の新たな流れをつくるのか。その行方に注目が集まっている。