2026-02-27 コメント投稿する ▼
片山財務相の絶妙答弁に野党も脱帽、暫定予算質問を巧みに切り返す
2026年2月27日の衆議院予算委員会で、片山さつき財務相が暫定予算編成をめぐる中道改革連合の後藤祐一議員の執拗な質問に対し、ユーモアとウィットに富んだ答弁で切り返し、野党議員から「さすがです」と賞賛される場面がありました。女性初の財務相として手腕を発揮しています。
「内々の話」連発に絶妙な切り返し
高市早苗首相は2026年度予算案の年度内成立に強い意欲を示していますが、本来予算案審議の期間である1月から2月にかけて解散総選挙に踏み切ったため、年度内成立は困難とみられてきました。
後藤議員は「年度内成立ができないと分かった瞬間に、そこで(暫定予算編成の)指示を出すんですか。内々に指示して準備をある程度しておいて、ある段階から表で言えるようになっていくのではないか」「内々の準備はしないと断言できるんですか。内々での準備は、してはいけないんですか」と、「内々」を連発しながら畳みかけました。
「片山財務相の答弁は見事だった」
「ユーモアで野党を黙らせるとは」
「女性初の財務相として手腕を発揮」
「霞が関経験が答弁に生きている」
「後藤議員も脱帽せざるを得なかった」
これに対し片山財務相は「先ほどから『内々のお話』がだいぶ出ておりますが、このテレビ(中継)入りの予算委員会で(内々の話を)言うほど、内々ではない世界はこの世にありませんので」とジョークをまじえて切り返しました。
さらに「霞が関でのご経験が長い後藤委員がおっしゃる言葉には含蓄もあるかと思いますが、ここ(の場)で『内々の話』は、あまりないのかなと思いながら、私どもは、いついかなる時にも、どういうことがあっても準備をするということでやっておりますので」と答弁しました。
官僚経験が生きた巧みな答弁術
ユーモアをまじえつつ、「いついかなる時にも準備する」と明確に答えた片山財務相の対応に、後藤議員は「財務大臣、答弁、上手ですね。いかなることがあっても準備すると。さすがですよ」と応じざるを得ず、「準備をしてください。今の(答弁)で(暫定予算への)準備をしても怒られないことは分かったので」と応じました。
片山財務相は1959年生まれで、埼玉県浦和市(現さいたま市浦和区)出身です。東京大学法学部を卒業後、1982年に大蔵省に入省し、23年間勤務しました。2004年7月には女性初となる主計局主計官に就任し、防衛関連の予算を主に担当しました。
2005年に財務省を退官後、同年9月の第44回衆議院議員総選挙に静岡7区から自由民主党公認で出馬し、初当選しました。その後参議院議員に転じ、現在は3期目です。2025年10月21日、高市内閣で財務大臣兼内閣府特命担当大臣(金融担当)に就任しました。前身の大蔵大臣時代を含め、史上初の女性財務大臣です。
租特・補助金見直しにも取り組む
片山財務相は租税特別措置・補助金見直し担当大臣も兼任しています。自民党と日本維新の会の連立政権の合意文書に、租特や高額な補助金を総点検し、政策効果の低いものを廃止すると盛り込まれています。
2026年1月5日から2月26日まで、内閣官房のホームページで租特と高額補助金の見直しに向けた意見公募を実施しました。2027年度の予算編成や税制改正に向け、政府が租特や補助金の適正化を検討する際の参考にします。
2026年度予算案と税制改正大綱でも、既存の租特や補助金を見直しました。賃金を上げた企業の法人税負担を減らす賃上げ促進税制について、大企業は2025年度末、中堅企業は2026年度末に廃止します。地方創生に関連する「地域未来交付金」は400億円減らしました。
高市首相を支える女性閣僚
この日の委員会では、高市首相も後藤議員に暫定予算編成の準備について「一般論」として再三問われましたが、「国会での審議には誠実に対応したい。2026年度の予算についてご審議をいただいているさなかで、今の段階で暫定予算について私から申し上げることはございません」と応じました。
後藤議員が食い下がると、高市首相は「一般論」として「政府の責任を果たす用意はございますが、あくまでも何とか国民のみなさまのためにも、力を合わせてご理解をたまわり、私どもも(国会審議に)誠実に対応してまいりますので、年度内成立にお力をたまわりますよう、伏して、伏してお願い申し上げます」と述べ、答弁席に手をついて頭を下げ、協力を呼び掛けました。
片山財務相の絶妙な答弁は、高市首相を支える女性閣僚としての存在感を示すものとなりました。霞が関で23年間培った経験と、国会議員としてのキャリアが生きた巧みな答弁術は、今後の国会運営でも重要な役割を果たすでしょう。