2025-10-16 コメント投稿する ▼
片山さつき元大臣が財務相候補に浮上、高市早苗総裁が女性初の財務相起用を調整
高市氏は女性の積極登用を掲げており、片山氏の起用は日本初の女性財務相誕生の可能性を秘めた注目人事となっています。 高市氏は閣僚人事において女性の積極登用を目指しており、片山氏のほかに松島みどり元法務相の入閣も調整されています。 片山氏と松島氏はいずれも総裁選で高市氏の推薦人を務めており、高市政権の中枢を担う人材として期待されています。
旧大蔵省のエリート、財務相候補に浮上
片山さつき氏は1959年生まれの66歳で、現在は参議院議員3期目を務めています。東京大学法学部を卒業後、1982年に旧大蔵省に入省しました。女性として西日本初の広島国税局海田税務署長、女性初のG7サミット政府代表団員、女性初の主計局主計官など、数々の要職を歴任してきた財政のスペシャリストです。
23年間の大蔵省・財務省での勤務を経て、2005年に小泉純一郎首相の要請を受けて衆議院議員選挙に出馬し初当選しました。その後、2009年の衆院選で落選したものの、2010年の参議院選挙で自民党トップ当選を果たし、政界に復帰しています。
片山さんは大蔵省時代から実力派だった。
2018年には第4次安倍改造内閣で内閣府特命担当大臣(地方創生・規制改革・男女共同参画)と女性活躍担当大臣を務めました。地方創生ではスーパーシティ構想を推進し、規制改革にも積極的に取り組んできた実績があります。現在は参議院決算委員長と自由民主党金融調査会長を務めており、財政・金融政策に強い影響力を持っています。
財務相就任なら女性初の快挙
複数の自民党関係者によると、加藤勝信財務相が続投しない場合には、片山氏が最有力候補として検討されているとのことです。財務相は予算編成や税制改正、金融政策など国家の根幹を担う重要閣僚であり、これまで男性が独占してきたポストです。片山氏が就任すれば、日本初の女性財務相の誕生となります。
財務省出身の片山さんなら省内をまとめられる。減税もやってくれるはず
高市氏は総裁選で消費税減税を視野に入れた経済政策を掲げており、片山氏も積極財政を支持する立場です。旧大蔵省出身者が財務相に就任することで、財務省内との円滑な意思疎通が期待され、減税政策の実現に向けた調整が進むとの見方があります。
片山氏は高市氏の総裁選で推薦人を務めた重要な支援者の一人です。高市陣営の中核を担い、保守層への浸透に貢献しました。旧安倍派に所属していた片山氏は、安倍晋三元首相が掲げたアベノミクスの継承にも前向きで、高市氏の経済政策「サナエノミクス」との親和性が高いとされています。
女性登用の象徴的人事
高市氏は閣僚人事において女性の積極登用を目指しており、片山氏のほかに松島みどり元法務相の入閣も調整されています。松島氏は2014年に法務大臣を務めた経験があり、今回の入閣が実現すれば11年ぶりの閣僚復帰となります。
高市さんが女性を重視するのはいいこと。男ばかりの政治を変えてほしい
片山氏と松島氏はいずれも総裁選で高市氏の推薦人を務めており、高市政権の中枢を担う人材として期待されています。女性議員の登用拡大は、高市氏が掲げる「女性が活躍できる社会」の実現に向けた具体的な取り組みとして注目されます。
自民党内では、片山氏の財務相就任について「財政再建と経済成長の両立を図るには最適な人材」との評価がある一方、「財務省との関係が深すぎて、減税に消極的になるのでは」との懸念も出ています。
片山さんは頭がいいけど、減税より財政健全化を優先しそうで心配だ
国交相ポストは自民が奪還へ
閣僚人事をめぐっては、公明党が2012年から独占してきた国土交通相のポストについても動きがあります。高市氏周辺は「国交相は何としてでも自民が取り戻す」と語っており、公明党の連立離脱により空席となる同ポストを自民党が確保する方針を固めました。
高市氏は2025年10月15日に日本維新の会の吉村洋文代表と会談し、連立政権の構築に向けた政策協議を開始することで合意しました。2025年10月21日の臨時国会召集を控え、閣僚人事の最終調整が進められています。片山氏の財務相就任が実現すれば、高市政権の経済政策の要として重要な役割を担うことになります。