2025-07-21 コメント投稿する ▼
日本保守党が比例で共産党上回る快進撃 300万票目前で北村・百田氏が当選確実
比例代表で“新顔”躍進 日本保守党が共産党を抜く
7月20日に投開票された参院選の比例代表で、日本保守党が約298万票(得票率5.0%)を獲得し、共産党の約286万票(4.8%)を上回った。設立間もない新興政党が、長年議席を守ってきた共産党を比例票で超えるのは極めて異例。党代表の百田尚樹氏(69)と弁護士の北村晴男氏(69)の2名が議席を獲得し、政治勢力としての存在感を一気に高めた。
今回の選挙で保守党は、「既存政治への不信感」や「メディアに頼らない発信力」を武器に、SNSなどを通じて急速に支持を広げた。特に若年層からのネットを通じた支持や、地方での保守層の取り込みが票につながったとみられる。
「テレビには出ないけど、SNSで見て信頼できると思った」
「言いたいことをズバッと言ってくれる人がいないから投票した」
といった声が、ネット上では多く見られた。
共産党を逆転、社民・N党を大きく上回る
保守党の得票数は、歴史ある共産党を上回っただけでなく、社民党(約121万票・2.1%)やNHK党(約68万票・1.2%)を大きく引き離した。特に、社民党は比例2議席を確保したものの、「チームみらい」(151万票・2.6%)にも票数で劣っており、かつての“野党の象徴”の存在感は薄れつつある。
比例代表の得票順位では、日本保守党は堂々の8位に入り、れいわ新選組(6.6%)、日本維新の会(7.4%)に次ぐ“中堅勢力”の一角として台頭を印象づけた。
百田代表と北村氏が当選 次は地方選へ?
作家でありYouTuberとしても活動する百田尚樹氏と、テレビ番組などで長年活躍してきた弁護士・北村晴男氏の2人が当選。ともに強い言論発信力を持つ人物として知られ、街頭演説では「言いたいことを言える国会へ」「言論の自由を守る」というメッセージを繰り返し訴えてきた。
百田代表は、今後の政治活動について「まずは国会の中でしっかり声を上げる。次は地方の仲間を増やしていきたい」と意欲を見せており、次なるターゲットを地方選挙に据えている可能性もある。
保守票の受け皿として期待集まる一方、懸念の声も
日本保守党の台頭は、従来の保守勢力である自民党や維新にとって新たな“票の食い合い”を意味する。とりわけ、憲法改正や移民政策、外交安保などで保守的な意見を持つ有権者が、より“ストレート”な主張に共鳴して票を投じた可能性が高い。
一方で、急速な支持拡大に対しては「政策の中身が見えにくい」「SNS頼りの選挙戦が持続可能か」といった懸念の声も聞かれる。
今後、国会での発言や実績を通じて、有権者の期待にどう応えていくかが真価を問われることになる。