2025-07-18 コメント投稿する ▼
公約小池百合子知事「日傘男子」を推奨 熱中症対策に都民の戸惑いと現実の声も
小池都知事が「日傘男子」を推奨 熱中症対策の新たな呼びかけに賛否の声
猛暑続く東京、熱中症搬送はすでに1,400人超
東京では連日の猛暑が続き、熱中症による救急搬送者が急増している。東京消防庁の発表によると、7月17日までに都内で熱中症により救急搬送された人は1469人に達した。例年に比べても高い水準であり、高齢者や子どもに限らず、幅広い世代が影響を受けていることが明らかだ。
こうした中、小池百合子東京都知事は18日の定例記者会見で、「暑さから自分の身を守ることが大切」と述べ、男性にも日傘の使用を積極的に呼びかけた。小池知事は「体感温度が大変下がるという調査もある」と述べ、日傘がもたらす具体的な効果にも言及。「恥ずかしがることなく日傘を使ってほしい」と強調した。
日傘男子のススメ リュックと併用も
会見では、実際に日傘を装着した男性職員が登壇し、いわゆる「日傘男子」の実演も行われた。小池知事は「彼を“日傘男子”と呼ばせていただこうと思う」と笑顔で紹介し、男性による日傘利用を後押しする姿勢をアピールした。
さらに、「リュックサックに取り付けて使う方法もある」と具体的な活用方法も紹介。通勤時や外出時にも両手が自由に使える工夫として提案した。従来、日傘は女性が使うものという固定観念が根強かったが、小池知事の呼びかけは、そうした社会的な認識を変える狙いも含まれている。
都の熱中症対策に戸惑いと疑問も
一方で、こうした施策に対しては賛否が分かれている。熱中症対策としての「日傘推奨」は理にかなっているとの声もあるが、行政が「日傘男子」を前面に押し出すことの是非については議論を呼んでいる。
都民からは次のような声が寄せられている。
「都知事が率先して日傘推すのはいいけど、もっと根本的な暑さ対策を考えてほしい」
「日傘男子は悪くないけど、エアコン代が高すぎて家にいても安心できないのが現実」
「正直、炎天下で日傘持ち歩くより、もっと街中に日陰スペースやミスト設置してほしい」
「節電しろと呼びかけながら日傘で乗り切れって、矛盾してない?」
「日傘が使えるのは都市部だけ。郊外の工事現場や運送業の人たちに現実的な策を」
このように、見た目のキャンペーンとしての効果はあるものの、都民の生活実態との乖離を指摘する声も多い。
求められるのは日傘以上の政策的支援
日傘の有効性を否定する声は少ないものの、今求められているのは「手軽な暑さ対策」ではなく、「生活全体を守る本格的な支援」である。光熱費の高騰に苦しむ家庭も多く、エアコンを使いたくても節電要請と料金負担に悩まされる声は後を絶たない。
さらに、屋外で働く労働者への具体的な暑さ対策、熱中症予防のための公共施策や助成金、そして公共スペースでの休憩所整備など、より総合的な対応が求められている。
小池知事の「日傘男子」推奨は、新しい文化の醸成としては一歩かもしれないが、それが本当に都民の命と健康を守る政策に結びつくのかが、今問われている。
この投稿は小池百合子の公約「熱中症から命を守る、暑さ対策の推進」に関連する活動情報です。この公約は60点の得点で、公約偏差値59.9、達成率は15%と評価されています。