2025-10-02 コメント投稿する ▼
都民の日は誰でも無料?杉村太蔵氏の発言と訪日客SNS活用で見えた観光の現在地
10月1日の「都民の日」に合わせて、都内の動物園や博物館などが一斉に無料開放されました。 この日を取材した番組では、中国の大型連休「国慶節」と重なったこともあり、訪日客が事前にSNSで情報を集めてから来場している様子が紹介されました。 観光客が「どの施設が無料か」を事前に調べ、効率的に行程を組む様子が紹介されました。
「都民の日」の無料開放、観光客が注目
10月1日の「都民の日」に合わせて、都内の動物園や博物館などが一斉に無料開放されました。例年よりも外国人観光客の姿が多く見られ、にぎわいを見せました。
この日を取材した番組では、中国の大型連休「国慶節」と重なったこともあり、訪日客が事前にSNSで情報を集めてから来場している様子が紹介されました。以前の「爆買い」ブームとは違い、近年は節約志向が強まり、無料施設の利用が人気を集めているというのです。
杉村太蔵氏「都民だけ無料じゃないの?」
番組に出演した元衆議院議員の杉村太蔵氏は、無料対象について「都民だけが無料になるのかと思っていた」と素直な疑問を口にしました。これに対し、取材を担当したアナウンサーは「来場者全員が無料で楽しめます」と説明。会場は笑いに包まれました。
都が定める「都民の日」は1920年代に始まったもので、教育や文化に触れる機会を広げる目的があります。多くの施設が都民かどうかを問わず、すべての来場者に開放しているのが実情です。
SNSで拡散する無料情報
今回特に目を引いたのは、中国のSNS「RED」などを通じて、無料施設の情報が広まっていた点です。観光客が「どの施設が無料か」を事前に調べ、効率的に行程を組む様子が紹介されました。
「都民だけ得すると思ってたら違った」
「旅行前にSNSで調べたから混雑状況まで把握できた」
「日本人より詳しい観光客がいるかも」
「無料なのに案内も丁寧で驚いた」
「次は有料の体験ツアーにも参加したい」
こうした声がネット上に並び、無料開放が観光の入口になっている実態が浮かび上がりました。
課題は混雑対策と公平性
一方で、無料日には来場が集中し、施設側の負担が増す課題もあります。整理券や時間指定の導入、外国語での案内など、現場対応は年々強化されています。
また「都民の日」という名称から「都民だけの特典」と誤解されやすい点も指摘されています。自治体が文化資源をどう開放するか、その公平性と財源のあり方も改めて問われそうです。
今回の無料開放で、観光客の消費が周辺の飲食店や商店に波及したケースも確認されています。単なる入場無料で終わらせるのではなく、地域全体に回遊を促す仕組みづくりが今後の課題といえそうです。