2025-03-28 コメント投稿する ▼
ラピダス半導体支援法案に関する質疑—環境懸念とPFAS公表の重要性
**ラピダスの事業計画と環境懸念
ラピダスは北海道千歳市に工場を建設し、2027年に量産を開始する予定である。しかし、有機フッ素化合物(PFAS)による環境汚染の懸念や、地域経済への効果が限定的であるとの指摘が上がっている。
**技術者の雇用維持に関する質疑
辰巳議員は、日本の半導体産業が1980年代に世界市場の過半数を占めていたが、日米半導体協定などの影響で衰退し、多くの技術者が海外に流出したと指摘。その上で、「技術者や労働者の雇用を守ることが重要ではないか」と質問。小池社長は、「経営方針と事業計画をしっかり持つことが、雇用を守るために重要だ。トップとして最優先に考える」と回答した。
**PFAS使用の公表と環境対策の必要性
辰巳議員は、熊本県に進出した台湾の半導体企業TSMCの工場から排出された処理水の河川で、同社が使用するPFASのうち2種類の濃度上昇が報告されたことを指摘。これらのPFASは海外では規制されているが、日本では規制されていないとし、住民の懸念が高まっていると述べた。さらに、TSMCが使用するPFASの種類を事前に公表していたことから、ラピダスにもPFASの種類を具体的に公表するよう求めた。
小池社長は、日本で規制されていないPFASについては、「開発中でまだ使用するか決めていないが、十分に検討する」と述べた。一方、TSMCの熊本第1工場では、使用するPFASの種類を公表しない方針を示しており、県からの開示請求に対しても「コメントを差し控える」と回答している。
- ラピダスは北海道千歳市に工場を建設し、2027年に量産開始予定。
- PFASによる環境汚染の懸念や地域経済への影響が指摘されている。
- 技術者の雇用維持が重要課題として議論された。
- PFASの使用種類の公表と環境対策の必要性が強調された。