竹上裕子衆院議員を除籍した日本保守党、党内対立の果てに

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竹上裕子衆院議員を除籍した日本保守党、党内対立の果てに

日本保守党は2026年1月20日の記者会見で、離党届を提出していた河村たかし衆院議員と竹上裕子衆院議員を2026年1月16日付で除籍処分にしたと発表しました。党は両氏に反党行為があったと説明していますが、これは2025年9月から続く党内対立の最終決着となる形です。

党運営への不満が噴出した竹上氏の離党劇


元中学校教員で比例東海ブロック選出の竹上裕子氏は、2024年10月の衆院選で日本保守党から初当選を果たしました。しかし、2025年9月19日付で離党届を提出し、党運営に対する強い不満を表明していました。

竹上氏は2025年9月24日の記者会見で、百田尚樹代表と有本香事務総長による党運営を厳しく批判しました。活動資金が党本部から一切支給されず、チラシやポスターの配布枚数も他の候補者と比べて著しく少なかったと訴えました。直近では通信号外がわずか300枚しか送られてこないなど、不公平な扱いを受けていたと主張しています。

さらに深刻だったのは、党が任命した公設秘書が竹上氏の指示に従わず、本部の業務ばかりを行っていたという問題です。竹上氏は地元を行き来できる秘書を求めましたが、有本事務総長に押し切られる形で本部推薦の人物を受け入れざるを得ませんでした。この秘書は本部の運転手や事務作業に従事し、竹上氏は法に抵触する行為に加担しているのではないかという恐怖さえ感じていたと明かしています。

竹上氏が寄せた手記によれば、党執行部は百田代表、河村共同代表、有本事務総長の3名であるにもかかわらず、実際には河村氏を外し、百田氏と有本氏の2名、もしくは有本氏1名で決定が下されていたといいます。河村氏が推挙した候補者が党の選挙資料に一切掲載されないことからも、その実態は明らかでした。

百田氏と河村氏の深刻な対立


竹上氏の離党届提出を後押ししたのが、百田代表と河村共同代表の激しい対立でした。2025年4月22日、議員会館で開かれた会議の席上で、百田氏が河村氏にペットボトルを投げつけるという事件が発生しました。

竹上氏の手記には、百田氏が腕を振り上げて机をたたき「これで殴ったらお前なんか死ぬぞ」と繰り返したと記されています。その場に居合わせた竹上氏が有本事務総長に「百田氏の行動に引きました」と伝えたところ、有本氏は「あ、そうですか」と動じる様子がなかったといいます。

さらに2025年7月の参院選では、百田氏が名古屋での街頭演説で「投票所に行くと2枚投票用紙がありますが、1枚目は破って捨ててください」と発言し、竹上氏は恐怖を覚えたと述懐しています。この発言は公職選挙法に抵触する可能性が指摘されました。

対立の根本には党運営の方針をめぐる溝がありました。河村氏は全国に支部を設立して党勢拡大を図るべきだと主張しましたが、百田氏は集権的な運営を志向し、両者の考え方は相いれませんでした。2025年9月には百田氏から河村氏に共同代表の解任が通告され、河村氏も2025年10月8日に離党届を提出しています。

減税日本からの再出馬へ


竹上氏は離党後、河村氏が率いる地域政党・減税日本と連携する道を選びました。2025年10月8日には河村氏とともに衆院会派「減税保守こども」を結成し、2025年12月17日には減税日本から次期衆院選の愛知15区公認候補として擁立されることが発表されました。

竹上氏は栃木県宇都宮市出身で、愛知県内の公立中学校で34年半にわたり国語教員を務めた後、2020年に定年退職しました。その後は夫が営む1913年創業の老舗豆腐店「竹上豆腐店」を手伝っていましたが、2021年のあいちトリエンナーレをめぐるリコール署名運動をきっかけに政治活動を開始しました。

2022年2月の愛知県議会議員補欠選挙で初当選し、2024年の衆院選では日本保守党の比例東海ブロック1位として擁立され、国政進出を果たしました。しかし、わずか1年足らずで党との決別を余儀なくされたのです。

国民の間では、竹上氏の主張に共感する声が広がっています。

「党本部が活動資金を全く渡さないって、どういうこと」
「秘書が議員の指示に従わないとか、組織として終わってる」
「河村さんも竹上さんも、結局百田氏らに追い出されたってことでしょ」
「比例で当選したのに除籍とか、有権者を馬鹿にしてるよ」
「減税日本から再出馬するなら、応援したい」

政党としての体制に疑問符


日本保守党は2025年9月に百田氏と有本氏が竹上氏の離党届を受理しない方針を示し、議員辞職を要求しました。百田氏は「離党するなら議席は返すべきだ」と述べ、「有権者の気持ちを踏みにじる汚い行為だ」と批判していました。

しかし、竹上氏や河村氏の離党届を受理しないまま約4カ月が経過した2026年1月16日、党は一転して両氏を除籍処分にしました。この処分について党は「反党行為があった」と説明していますが、具体的な内容は明らかにしていません。

また、次期衆院選の愛知4区で予定していた新人候補の擁立を取り下げることも発表されました。党内の混乱が選挙戦略にも影響を及ぼしている状況がうかがえます。

竹上氏の離党と除籍処分は、新興政党の組織運営の難しさを浮き彫りにしました。党勢拡大を目指す河村氏の実務的なアプローチと、理念を重視する百田氏のスタンスの違いは、結局のところ埋めることができませんでした。今後、竹上氏が減税日本からどのような活動を展開するのか、注目が集まっています。

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2026-01-21 09:38:34(植村)

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