2025-09-24 コメント: 1件 ▼
竹上裕子衆院議員が離党届提出
日本保守党は竹上氏の離党届を受理せず、議員辞職を求める構えを示している。 日本保守党は、作家・言論人を中心とした保守系ネット勢力を背景に設立された比較的新しい政党である。 竹上氏の主張する「ポスターやチラシの不支給」は、選挙戦略・資源配分の公平性に疑問を呈している。 竹上氏は離党後、無所属議員として活動したい意向を示している。 竹上氏の離党は、日本保守党にとって痛手となる。
竹上裕子氏、離党届提出の背景
日本保守党の竹上裕子衆議院議員(比例東海ブロック出身、65歳)は、党運営への不満を理由に、9月19日付で離党届を郵送したと記者会見で明らかにした。党は離党届を受理せず、議員辞職を求める構えを示している。
竹上氏によれば、参議院選挙時に選挙用チラシや比例ポスターが支給されなかったことや、党内部で共同代表の排除が行われた経緯などをあげ、不公平感が募ったと説明している。党本部や代表らの意思決定プロセスに対する不信感が核心と見られる。
党内体制と少数政党の苦境
日本保守党は、作家・言論人を中心とした保守系ネット勢力を背景に設立された比較的新しい政党である。
小規模政党は党組織・権限関係が流動的になりやすく、権力集中や代表判断の強化が問題になりやすい。候補者支援や選挙資源の配分で不満が出やすい体制的脆弱性を抱えている。
竹上氏の主張する「ポスターやチラシの不支給」は、選挙戦略・資源配分の公平性に疑問を呈している。離党を選択した背景には、こうした党制度への反発があると考えられる。
無所属活動の可能性と政治的影響
竹上氏は離党後、無所属議員として活動したい意向を示している。一方で、党側は「比例代表で当選した議員である以上、離党=議員資格の放棄に等しい」との主張を展開している。
この対立は、小党の比例扱い議員の身分と離党後の動きに関する法理・慣例を巡る議論を呼びそうだ。
無所属になることで自由度が増すが、議員としての発言力や選挙基盤維持は厳しくなる可能性が高い。
地方・全国に及ぼす意味と今後の視点
竹上氏の離党は、日本保守党にとって痛手となる。支持基盤が限定的な政党にあって、議員離脱は内部権力構造の脆さを露呈する。
保守系論客が中心となる新興政党は、政策提案力や選挙動員力で差異を示す必要があるが、今回の事態は運営不備を公にされた形となる。
議員個人にとっては、ブランドや党支援に頼らない政治姿勢を示す契機ともなり得る。無所属としてどの政策軸で動くかが、次期選挙でのカギになるだろう。