2025-08-02 コメント投稿する ▼
志位和夫議長と英コービン氏が会談 核廃絶とパレスチナ問題で国際連携強化へ
志位議長とコービン氏が再会談 核廃絶とパレスチナ問題で国際連携を確認
日本共産党の志位和夫議長は2日、原水爆禁止世界大会に参加するため来日中のジェレミー・コービン英下院議員(前労働党党首)と都内で会談した。両氏の会談は昨年のベルリンに続き2度目。志位氏はコービン氏が準備中の左派新党との「公式な関係構築」を提案し、核兵器廃絶やパレスチナ・ガザへのジェノサイド阻止など4点の国際課題での連携を呼びかけた。
核廃絶と平和構築を軸に連帯確認
両氏は、核兵器禁止条約の推進と核兵器廃絶に向けた取り組みの強化で一致。志位氏は英反核団体「核軍縮運動(CND)」副会長でもあるコービン氏の訪日が「広島・長崎における平和の象徴的意義を持つ」と歓迎し、コービン氏も「日本の平和運動から学びたい」と応じた。
また、国連憲章に基づく平和構築、ユーラシア地域における軍拡競争の抑止、排外主義への対抗を含めた国際的な平和連携の枠組みづくりでも一致した。
パレスチナ問題、「イスラエルへの制裁を」
会談では、イスラエルによるパレスチナ・ガザへのジェノサイド問題が特に深く議論された。志位氏は「日本政府は即座にパレスチナ国家を承認すべきであり、ジェノサイド阻止のためには、イスラエルへの実効ある制裁措置が必要だ」と強調。コービン氏も「まったくそのとおりだ」と同意を示し、今回の訪日を契機に「パレスチナ連帯の絆を深めたい」と述べた。
新たな国際政治の潮流も議題に
コービン氏は「世界は転換点にある。アメリカの覇権は挑戦を受けており、新興国・途上国の存在感が高まっている」と分析。志位氏は「アメリカ帝国の落日はすでに始まっている。非核・中立・非同盟の流れが世界の本流だ」と応じ、両者の国際政治観の共鳴も印象づけた。
会談は2時間に及び、極右・排外主義への対応、マルクス主義の現代的意義、さらには日英の詩や芸術まで、多岐にわたる議論が交わされた。
今後、両氏の会談が象徴するような国際的な左派連携が、核廃絶や人権問題にどのような影響を与えるのか注目される。