2025-07-06 コメント投稿する ▼
共産・志位氏が立川で熱弁 比例5議席目指し「ダブル勝利を」訴え 物価高・医療崩壊・排外主義に危機感
東京での声援と比例5議席への挑戦
東京都立川駅前にて、日本共産党の志位和夫議長が参議院選挙に向けて訴えを行った。炎天下にもかかわらず多くの市民が集まり、吉良よし子候補への声援が飛び交った。「吉良さん頑張って!」といった応援が途切れることなく響く光景に、候補者本人も「実現するまであきらめない」と応じ、教育現場の改善や子どもの学習環境の整備に意欲を示した。
志位氏は、前回の衆院選で自公政権を少数に追い込み、国会の様相が大きく変わったことを強調。今回は参院選で同様の展開を狙い、「比例5議席獲得」を目標に掲げた。
「共産党がんばれ、比例は共産で!」
「吉良さんの訴えがまっすぐ心に届いた」
「他の政党は選挙のときだけ良いことを言う、共産は一貫してる」
「比例は迷ってたけど、これで決まった」
「立川にこんなに人が集まるとは思わなかった、熱気がすごい」
物価高対策の柱は「消費税減税」
志位氏は物価高から暮らしを守る政策として、(1)消費税減税、(2)実質賃金の底上げ、(3)医療・介護のケア労働者の待遇改善の3点を主張した。特に消費税減税については、口だけで言う他党と一線を画し、「財源は大企業と富裕層への応分の負担で確保する」と明言した。
大企業の内部留保が膨らむ一方で、国民の生活は疲弊している。志位氏は「消費税を下げれば、家計が楽になり、消費が増え、結果的に経済が回復する。企業にとっても悪い話ではない」と指摘。赤字国債を当てにする他党の姿勢については「将来世代へのツケだ」と批判し、根拠ある財源論を展開した。
医療・介護崩壊の現場からの悲鳴
志位氏は東京都医師会の資料を引用し、「診療報酬のマイナス改定で都内病院の7割が赤字、14病院が倒産した」と実態を紹介。介護に至っては、事業所の閉鎖が相次ぎ、訪問介護が存在しない自治体が都内で増えていることを示し、「このままでは命の現場が持たない」と警鐘を鳴らした。
「医療に5000億円、介護に1.3兆円の緊急投入を」と訴え、現場を支える人々の賃金改善を政治の責任として位置づけた。
「排外主義には断固反対」―外国人差別への懸念
演説では、近年台頭する外国人への敵視にも強い懸念を示した。「日本に住み、ともに働く外国人を敵と見なすような排外主義には、共産党は絶対に屈しない」と志位氏は断言。「人間にファーストもセカンドもない」と語り、共生社会のあり方を問いかけた。
これは明らかに、外国人排除を訴えて支持を得ようとする一部政党への強い批判でもある。生活の苦しさの原因は「外国人ではなく、自公政権の政策ミス」だと指摘し、「あらゆる差別と闘ってきた歴史が共産党にはある」と語った。
平和外交か軍拡か――9条を活かす道を
また志位氏は、防衛費の大幅増額に対しても「暮らしの予算を押しつぶす軍拡」として反対を表明。トランプ前米大統領の意向に沿った政策が、結果的に日本の平和も生活も破壊していると批判した。「東アジアに平和を築くために、憲法9条を活かした外交努力こそ必要だ」と訴えた。
経済だけでなく、福祉・教育・平和すべてに一貫性をもった提案を示した演説は、多くの聴衆の共感を呼び、SNS上でも大きな反響を呼んでいる。