2025-04-28 コメント投稿する ▼
志位和夫氏が北京で「日中は戦火を交えてはならない」と訴え 学生と交流し平和対話を強調
志位議長、北京で学生と交流
「日中は決して戦火を交えてはならない」――志位氏が訴えた平和への願い
学生たちの夢に耳傾ける
日本共産党の志位和夫議長が4月28日、日中友好議員連盟(会長・森山裕幹事長)の訪中団の一員として北京を訪れ、北京外国語大学の日本学研究センターで学生たちと交流を深めた。
「中日の架け橋になりたい」。日本語を学ぶ中国人学生たちは、それぞれの夢や目標を熱く語った。観光や介護、雇用問題など、将来の進路に日本と中国の関係を重ねる声が相次いだ。
志位氏はそんな学生たちの思いにうなずきながら、こう語った。
「27年ぶりの訪中です。両国が二度と戦火を交えることがないようにという思いを胸に来ました。皆さんのように“架け橋になりたい”という気持ちは、本当に心強い。平和でなければ夢は実現できません。だからこそ、対話を重ね、交流を大切にすることが、平和をつくる力になるのです」
2008年の共同声明を土台に
志位氏は、日中両政府が2008年に発表した「日中共同声明」にも言及した。そこでは「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」と明記されている。
「この合意は、今こそ再確認されるべきものだと思います。それにふさわしい行動を、政治家も国も取っていかなければなりません」
提言を実現する外交の一歩に
共産党は昨年、日中関係を前向きに打開するための提言を公表している。尖閣諸島を含む懸案事項は対話で解決を目指すべきだとし、ASEANの「インド太平洋構想(AOIP)」を土台にした平和の枠組みづくりを呼びかけている。
今回の訪中は、こうした提案を具体化するための一歩でもある。
握手と笑顔の余韻
学生たちは、志位氏の言葉に何度もうなずき、交流後には一人ひとりと笑顔で握手を交わした。「日本と中国をつなぐ存在になりたい」という若者たちの決意に、志位氏も「日本に戻ってもしっかり伝えていきたい」と応じた。
- 志位和夫議長が北京外国語大学を訪問し、中国人学生と直接交流
- 学生たちは「日中の架け橋になりたい」と語り、志位氏は平和と対話の重要性を強調
- 2008年の日中共同声明「互いに協力のパートナー」関係を再確認
- 日本共産党の提言に基づき、東アジアの平和的枠組み構築を目指す外交の一環
いまこそ日中関係に必要なのは、対立ではなく対話、そして未来を見据えた平和的連携ではないか。志位議長と学生たちの交流は、その一つのヒントを私たちに示している。