2025-04-21 コメント: 1件 ▼
志位和夫委員長が語るベトナム解放50周年 自由と独立を勝ち取った歴史的勝利
ベトナム南部解放50年 志位委員長が語る歴史の重み
日本共産党の志位和夫委員長は4月21日、南部解放・統一50周年に際してベトナム通信社のインタビューに応じた。志位氏は、ベトナム人民の闘いが20世紀における世界の構造を大きく変える力となったことに言及し、その歴史的意義を熱く語った。
独立の狼煙、世界へ――ベトナムの闘いが示したもの
志位氏は、ベトナムの闘争が持つ「二重の世界史的意義」を強調した。
- 1945年の独立宣言がアジア・アフリカ全域に民族独立の波を広げ、植民地体制の崩壊に道を開いたこと。
- 1975年、南部解放によって人民の自決・独立こそが国際政治の本流であると世界に示したこと。
「ベトナムは日本軍国主義、フランス植民地主義、アメリカ帝国主義という三つの大国を打ち破った。これは20世紀に残る偉業であり、世界構造を変える大きな力となった」と語った。
日本共産党とベトナム――一貫した連帯と行動
ベトナム支援における日本共産党の取り組みについて、志位氏は当時を振り返った。
1964年の「トンキン湾事件」で米国が北ベトナムへの侵略を拡大した際、日本共産党は「赤旗」でただちに批判を展開。国内でも抗議運動を広げ、神奈川県では米軍の戦車搬出阻止に座り込みを行った。
国際的にも、1966年には宮本顕治書記長らがベトナムを訪問し、ベトナム労働党との強固な連帯を確認。志位氏は、「国内外で一貫してベトナム人民と共に闘ったことは、私たちの誇りだ」と力を込めた。
50年の発展を見つめて――自主独立とドイモイの道
この50年でベトナムはどう変わったのか。志位氏は、「対外的には自主独立と全方位外交、国内ではドイモイ(刷新)路線を堅持したことが、発展の原動力になった」と語った。
- 自主独立の姿勢を貫き、どの大国にも偏らない外交を展開。
- 市場経済を活用しつつ、社会主義を志向する合理的な路線を選択。
- 貧困削減、経済成長を実現し、国際社会での地位を高めた。
「市場経済の導入は資本主義的要素も生むが、それを乗り越え、社会主義への道を貫く努力を心から期待している」と志位氏は語った。
また、核兵器禁止条約推進や東アジアの平和構築でも、両国・両党の協力が深まったことを紹介。「ベトナムとは理論交流も10回重ね、お互いを深く知る関係を築いてきた」と振り返った。
「自由と独立」こそ最大の教訓
最後に、50年前の勝利から引き出すべき教訓について問われると、志位氏はこう答えた。
「どんな大国でも、自由と独立を求める人民の声は押しつぶせない。ベトナム革命はその真実を証明した。新しい時代を迎える今こそ、この教訓を胸に刻み、未来に生かしていきたい」
志位氏は、自由と独立の尊さを改めて世界に伝えるべきだと力を込め、ベトナムのさらなる発展と、両国の友好の深化に強い期待を示した。