2025-10-27 コメント投稿する ▼
志位和夫・田村智子、民青と懇談 若者の政治参加と「学び」の力を語る
日本共産党の志位和夫議長と田村智子委員長は2025年10月27日、党本部で日本民主青年同盟(民青)の西川龍平委員長ら役員と懇談しました。 民青の現場では、青年が政治に関心を持ち始めているという変化が見られます。 志位議長は、青年の間に高市早苗首相への期待があるという報告に触れ、「単に批判するのではなく、『二つのゆがみ』という本論に導く対話が大切だ」と語りました。
たたかい、学び、大きな民青へ
― 志位和夫議長・田村智子委員長が民青役員と懇談
若者が政治を模索する時代
日本共産党の志位和夫議長と田村智子委員長は2025年10月27日、党本部で日本民主青年同盟(民青)の西川龍平委員長ら役員と懇談しました。政治離れが進む中で、民青が地域・職場・学園で青年の要求実現に取り組み、仲間を広げている現状や課題について率直に意見を交わしました。
草の根の拡大と目標4000人へ
西川氏は、11月末に予定される第49回全国大会に向けて「班が主体となり、各地域での活動を広げることを重視している」と説明しました。現在の拡大到達数は3225人で、全国大会までに4000人の達成を目指すと語りました。民青の現場では、青年が政治に関心を持ち始めているという変化が見られます。
「高市早苗首相への期待を語る若者もいるが、政治的内容より“まっすぐ言う人”という印象で見ている」
「そうした青年も、アメリカいいなり・財界中心という『二つの異常』を学びたいと加盟している」
「社会のゆがみを直視し、行動したいという青年が増えている」
「民青に入って初めて政治を語れたという声が多い」
「対話の中で希望をつかむ若者が確実に増えている」
これらの発言には、現代の若者が政治的立場ではなく、自分の生活と社会の矛盾を重ね合わせながら考え始めている姿がにじみます。
志位・田村両氏の応答と視点
志位議長は、青年の間に高市早苗首相への期待があるという報告に触れ、「単に批判するのではなく、『二つのゆがみ』という本論に導く対話が大切だ」と語りました。
田村委員長も「『二つのゆがみ』をただした社会の展望をどう語るかが重要です。皆さんの対話から私たちも学び、たたかいに活かしたい」と述べました。青年との距離を縮め、共に考え、成長する姿勢が印象的です。
“学び”が広げる希望の輪
懇談では、志位氏の著書『Q&A いま「資本論」がおもしろい』(通称・赤本)と『Q&A 共産主義と自由』(青本)を使った学習会の取り組みが報告されました。各地の大学で開催され、学生たちが「搾取の仕組みが分かって目が開いた」「社会を変えられるという実感を持てた」と感想を寄せているといいます。
志位氏は「『赤本』『青本』を民青と党内で学び広げ、労働者や国民の中に“社会は変えられる”という確信を広げてほしい」と呼びかけ、「立場の違いを超えて『資本論』を読むムーブメントを起こしたい」と意欲を示しました。
筆者の視点:若者が希望を語る場を
民青の活動は、単なる組織拡大ではなく、若者が現実の不安や矛盾を言葉にし、行動に変える“社会教育の場”として存在しています。政治に失望していた世代が、再び「自分の力で社会を変えられる」と信じ始めていることは、日本社会にとって大きな希望です。
青年の自発的な動きが広がる今、政党もまた彼らから学ぶ姿勢が求められます。志位氏と田村氏が語った「学びとたたかいの循環」は、未来を担う世代が政治を取り戻す第一歩になるかもしれません。