2025-10-01 コメント投稿する ▼
志位和夫議長、労働者階級の学習運動と誇りを強調
マルクスが労働時間短縮を「労働者階級の解放のための先決条件」と位置づけていたことを紹介し、この取り組みが労働者の階級的自覚を深める道筋になると解説しました。 志位氏は「資本による搾取と闘うことは労働組合の根本的役割であり、その延長には搾取制度の廃止という革命的スローガンがある」と述べ、労働者の利益を守る日常の活動と解放への旗印を結びつけることが不可欠だと語りました。
労働者の自覚と誇りをめぐる懇談
日本共産党議長の志位和夫氏は2025年10月1日、東京都内の全労連会館を訪れ、秋山正臣議長をはじめとする全労連役員と懇談しました。志位氏は「労働者階級の自覚と誇りをつちかう学習運動をともにすすめましょう」と呼びかけ、労働組合運動の方向性について意見を交わしました。
志位氏は、自著をもとにした学習会で語った内容を紹介しました。そこでは、マルクスの思想が「恐慌が起これば革命が起こる」という初期の考えから、「労働者階級の成長・発展が資本主義を必然的没落に導く」という成熟した理論に展開したことを説明しました。労働運動の発展は突発的な出来事に依存するものではなく、日々の学習と実践を通じて着実に積み重ねられるものだと強調しました。
また志位氏は、賃上げや労働時間短縮の要求においても「搾取の仕組み」を理解することの重要性を説きました。ただ「生活が苦しいから助けてほしい」と訴えるだけでは限界があるとし、「不当に奪われているものを取り返すという自覚を持つことで闘いの質が大きく発展する」と語りました。
労働時間短縮と政治運動への発展
志位氏は、労働時間短縮闘争を単なる職場単位の経済要求にとどめず、国の法律に結びつける政治運動へ発展させる必要があると述べました。マルクスが労働時間短縮を「労働者階級の解放のための先決条件」と位置づけていたことを紹介し、この取り組みが労働者の階級的自覚を深める道筋になると解説しました。
さらに、党の1968年の大会決定を引用し、労働組合もまた「資本主義的搾取の廃止という大目標について教育活動を担う意義がある」と強調しました。志位氏は「資本による搾取と闘うことは労働組合の根本的役割であり、その延長には搾取制度の廃止という革命的スローガンがある」と述べ、労働者の利益を守る日常の活動と解放への旗印を結びつけることが不可欠だと語りました。
現場の課題と対話の広がり
懇談の場では、秋山正臣議長が「対話と学び合い」を掲げる全労連の姿勢を説明し、「闘いの源泉となる労働者の怒りを引き出し、目先の課題を社会的運動へ広げるために学習を重視したい」と話しました。
役員からは「職場には自分を労働者だと自覚していない人もいて大変です」との声も上がりました。志位氏は、街頭宣伝で「日本に搾取はあると思いますか」と尋ねたところ、4人に3人が「ある」と答えた経験を紹介しました。格差拡大を背景に、多くの人が搾取の存在を感覚的に理解していると述べ、「その感覚を出発点にすれば対話が可能になり、搾取の仕組みを学び、廃止への展望を語れる」と説明しました。
この流れの中で、志位氏は学習活動が労働運動の力を強化する基盤になると繰り返し強調しました。
「闘いの源泉となる労働者の怒りを引き出すことが大事です」
「職場には自分を労働者だと自覚していない人もいて大変です」
「不当に奪われているものを取り返すという意識を持つことが必要です」
「労働者階級の成長・発展こそ社会変革の原動力です」
「学習運動をともにすすめましょう」
展望と課題
今回の懇談は、政党と労働運動が理論と実践の両面で連携しようとする姿勢を示しました。労働者が自らの立場を理解し、搾取の仕組みを説明できるようになることが、組織的力を高める要素になると期待されます。
一方で、労働者の意識を変えるには時間がかかり、政党主導の色合いが強すぎれば摩擦も生じ得ます。学習活動を押し付けるのではなく、双方向の対話を重ねて裾野を広げられるかどうかが今後の試金石になるでしょう。
学習と実践を結合させる試みは、日常の要求運動と社会変革の展望を橋渡しするものであり、日本の労働運動が新たな段階に進む可能性を示しています。