2025-12-26 コメント投稿する ▼
尖閣諸島沖に「くたばれ日本」貨物船データ、AISなりすまし疑惑で調査中
尖閣諸島周辺の船舶位置情報サイトに、日本を侮辱する名称の貨物船が表示される異常事態が発生しました。2025年12月26日に明らかになったこの問題は、船舶自動識別装置のなりすまし攻撃である可能性が高く、海上保安庁は現地で該当船を一度も確認していません。日中関係が緊張する中で発生した今回の事案は、海洋における新たな脅威を浮き彫りにしています。
尖閣沖に不審な貨物船データ
船舶の位置情報を提供するウェブサイトに、英語で「くたばれ日本」を意味する名称の貨物船が尖閣諸島周辺に表示されていることが12月26日に判明しました。船舶自動識別装置のデータによると、この貨物船は12月22日午後8時1分から魚釣島の北約155メートル沖に船速0ノットで停泊している様子が記録されていました。
「尖閣でこんなことされて、日本政府は何してるんだ」
「明らかになりすましでしょ。誰がやってるか調べないと」
データ上では、26日午後5時の時点で同貨物船と中国海警局の船4隻が魚釣島周辺に存在していました。貨物船は全長113メートル、船幅16メートルで、目的地は中国の福建省漳州市と表示されていました。到着予定時刻は2025年7月26日午後8時と過去の日時が示されており、明らかに不自然な設定です。
識別コードに重大な矛盾
この貨物船には海上移動業務識別コード「415280712」が割り当てられていますが、国際海事機関のデータベースには記録されていませんでした。コードの最初の3桁は国・地域番号を表し、「414」は中国、「416」は台湾を示しますが、「415」は存在しない番号です。
海上保安庁関係者は、当該船は22日以降一度も存在していないことを明らかにしました。どこの誰が偽装したか不明だとも述べています。欧州宇宙機関が24日に撮影した合成開口レーダーの衛星画像でも、魚釣島の北に船影は確認できませんでした。
存在しない番号使ってる時点で確信犯だよね
情報サイトが非表示措置
船の位置情報などを提供する「マリントラフィック」は、スプーフィング、つまりなりすましとみて、サイト上で非表示にする手続きを進めています。同社担当者は、船の座標情報が全く変わっておらず、通常ではありえない信号と判断したと説明しました。同社は、船舶自動識別装置は偽装が可能で、どこから発信されたのか現在調査を行っているとしています。
船舶自動識別装置の偽装は、海底ケーブルの切断行為が疑われる貨物船などが行うことで知られています。実際に、2024年にはスウェーデンとリトアニア間の海底通信ケーブルが切断される事件が発生し、中国船籍の貨物船が装置信号なしで現場近辺を通航していたことが確認されています。
海底ケーブル切断とかもあるし、偽装技術悪用されてる
日本の領土を断固守る姿勢
外務省の担当者は取材に対し、日中間の緊張に関わらず尖閣諸島は守っていかないといけないと話しました。尖閣諸島は日本が有効に支配しており、領土問題は存在しません。
海上保安庁は、中国海警局を上回る勢力で巡視にあたっていますが、海上警備のパターンを秘匿するため、尖閣沖では船舶自動識別装置を作動させていません。一方、中国海警船は2023年3月から装置を作動させ、国際社会に対して尖閣諸島の領有をアピールしているとされています。
船舶自動識別装置は本来、船の衝突防止や運航管理のために国際条約で大型船舶などに搭載が義務付けられている装置です。周辺の船や人工衛星、地上局などと信号をやりとりし、船の識別番号や位置、速度、目的地、積み荷の状況などの情報を即座に共有します。しかし、制裁を受けている船が寄港地を欺いたり、海上での違法取引を隠したりするため、信号を遮断したり、実際の居場所と異なる信号をわざと発信するスプーフィングという手法が横行しています。
今回の事案は、海洋における情報戦の新たな脅威を示しています。日本政府は、尖閣諸島周辺での警戒を一層強化し、こうした偽装行為に対する監視体制を整備する必要があります。誰がどのような目的で偽装信号を発信したのか、徹底的な調査が求められています。