2025-08-08 コメント投稿する ▼
岸田前首相が小泉農水相と会談 コメ政策と「ポスト石破」巡る思惑
岸田前首相が小泉農水相と会談 コメ政策と党内情勢を巡り意見交換か
自民党の岸田文雄前首相は8日、国会内で小泉進次郎農林水産相と約30分間会談した。関係者によると、会談では小泉氏が所管するコメ政策に加え、参院選大敗後の党内情勢についても意見交換が行われた可能性がある。
小泉氏は6日にも麻生太郎最高顧問と面会しており、石破茂首相が表明した事実上の減反(生産調整)から増産への転換方針について、党内の首相経験者らに理解を求めているとみられる。発信力と知名度を兼ね備える小泉氏は、次期総裁選を見据えた「ポスト石破」候補の一人として注目されている。
コメ政策転換への布石
石破政権は、長年続いた減反政策を見直し、増産への転換を打ち出している。背景には、食料安全保障の強化や輸出拡大の戦略があるが、生産者や流通関係者の調整、価格安定策など課題も多い。小泉氏は農水相として、政策転換の具体策や予算措置を固める一方、党内での理解と支持を広げる必要に迫られている。
今回の岸田氏との会談も、その一環とみられる。昨年の総裁選で小泉氏は旧岸田派の一部議員の支援を受けており、今回の接触は両者の関係を再確認する意味合いもあった可能性がある。
「コメ政策は票田に直結するだけに党内調整が難しい」
「小泉氏が岸田氏に根回しをしているのは次を見据えての動きだろう」
「石破政権との距離感を測っているのでは」
「ポスト石破は複数いるが、小泉氏の発信力は抜群」
「減反見直しは農家への影響が大きい」
党内力学と「ポスト石破」
参院選での敗北後、自民党内では石破政権の求心力低下を懸念する声も出ている。「ポスト石破」を巡る動きは水面下で活発化しており、岸田氏や麻生氏といった党重鎮との会談は、次期リーダー候補にとって重要な布石となる。
小泉氏は若手から中堅まで幅広い支持を持ち、メディア発信力も強いが、政策面での実行力や党内基盤の厚みでは課題も残る。今後、農水行政で成果を示せるかが、総裁選への影響力を左右しそうだ。
石破首相が掲げる農政改革は、党内外で賛否が分かれる。小泉氏がその旗振り役として成果を上げれば、「ポスト石破」としての地位はさらに固まるだろう。一方、農業団体や地方組織との調整に失敗すれば、政権内での影響力低下につながりかねない。
岸田氏との会談は表向き政策協議だが、その裏で進む次期政権への布石という見方は否めない。今後の人事や政策の動きに、党内外の視線が集まっている。