2025-07-09 コメント: 1件 ▼
小泉進次郎氏「鶴保発言は言語道断」一方で野党にも「事実誤認」トランプ関税で苦言
小泉進次郎農水相「鶴保氏発言は言語道断」一方で野党にも「事実誤認」の問題提起
小泉進次郎農林水産相が9日、石川県能登地方の地震をめぐる鶴保庸介参院予算委員長(自民党)の発言に対し、「言語道断」と厳しく批判した。茨城県桜川市を訪問中に記者団に応じ、「被災地の方にとっては到底受け入れられない。かばうことはできない」と述べ、与党内の不適切発言に自らも距離を取る姿勢を鮮明にした。
被災地を“運のいいことに”と語った重み
鶴保氏は8日の和歌山市での演説中、「運のいいことに能登で地震があった」と発言。この発言は多くの国民に衝撃を与え、SNS上でも大炎上となった。
小泉氏は同じ与党内にありながら、「擁護できるものではない」と明確に一線を画した。こうした姿勢には、与党内からも「当然の対応」「進次郎がまともに見える」という声が出ており、被災地への配慮を欠いた政治家の言葉が、いかに深刻なダメージを与えるかが浮き彫りとなった。
「これを“運がいい”なんて、冗談でも許されない」
「進次郎が普通のこと言ってるだけなのに評価されてしまう状況がヤバい」
「鶴保発言は論外。でも進次郎の対応が意外とまともだった」
「能登の人たちの気持ち考えたら、こんな発言あり得ない」
「まずい米どころか、まずい発言だったな」
野党にも“事実誤認”の発言 小泉氏が問題提起
一方で小泉氏は、野党側の発言についても「問題がある」と指摘。記者から具体例を問われ、「トランプ関税について“50%”と発言した人がいる」と説明。これは国民民主党・玉木雄一郎代表がXに投稿した「自動車にはトータルで50%もの関税が課される」とする発言を指したものとみられる。
実際、トランプ前大統領が発表したのは「対日関税25%」であり、「トータル50%」という数字には明確な根拠がないとの指摘があった。小泉氏は「事実とは異なる情報を流せば、誤った認識が社会に広がる。世論をあおるような発言は慎むべきだ」と苦言を呈した。
“言葉の責任”が問われる選挙戦
今回の参院選では、物価高、外交、安全保障、そして災害対策など、国民生活に直結するテーマが目白押しだ。そんな中で、与野党問わず、政治家の“言葉”の重みが改めて問われている。
被災地への無神経な言動も、外交を巡る事実誤認も、選挙戦の熱が高まるほどに影響力を増してしまう。だからこそ、有権者は言葉の裏にある「姿勢」や「真意」を見極める必要がある。
特に外交や安全保障をめぐっては、憶測や感情論でなく、根拠ある情報発信と冷静な政策判断が求められる。国民の不安を煽るような発言が繰り返されるようでは、信頼される政治にはほど遠い。
求められるのは“冷静な現実主義”
小泉氏の発言は、与党内の問題にも野党の問題にも一定の距離を保ちつつ、冷静な事実認識の重要性を訴えた形だ。「正確な情報」と「当事者への配慮」がないままでは、政治の言葉が空疎になる。
これからの政治に必要なのは、ポピュリズムや過激なアピールではなく、現実に根ざした冷静な改革と、筋を通す責任感だ。