2025-07-04 コメント投稿する ▼
小泉農水相「農業予算を削ったのは野党政権」 立民・野田代表に“2兆1千億円”で反論
「農水予算を減らしたのはあの政権」進次郎氏が立民・野田代表に真っ向反論
小泉進次郎農林水産大臣が7月4日、秋田市での街頭演説に立ち、立憲民主党の野田佳彦代表による農業予算の増額要求に対し、「予算を削ったのは旧民主党政権だ」と真っ向から反論した。
「減税を掲げる政党が、政権を取った途端に増税した。そして“農業を立て直す”と叫んでいるが、一番農水予算を削ったのが野田政権だった」と批判し、「こんな無責任な政党に、世界が混迷を極める今の時代、日本の舵取りは任せられない」と強い口調で語った。
さらに、「農業を立て直し、日本を立て直し、自民党を立て直す」と自身の覚悟も示し、農家の所得安定と米価の安定を両立させる農政を推し進める決意を訴えた。
「農水予算切ったのに今さら“立て直す”って?ご都合主義すぎる」
「あの時の米価暴落、今でも覚えてる」
「進次郎よく言った。データで攻めるのは正解」
「“一番マシ”って言い方、むしろリアルで共感」
「立憲は責任逃ればっかり。進次郎の方がまだ本音っぽい」
過去の数値を突きつけて反撃、2兆1千億円の“証拠”
小泉氏が言及したのは、野田佳彦氏が総理だった2012年度、農林水産省の予算が2兆1千億円まで削減された事実である。これは当時の民主党政権が掲げていた「無駄削減」の一環で行われたもので、農業現場からは「現実を見ていない机上の理屈」として反発が相次いだ。
それを念頭に置いた小泉氏の指摘は、「過去を忘れたふりをするな」という強いメッセージでもある。農政の重要性が改めて問われる今、過去にそれを軽視した政権が「再建」を訴えることへの違和感は、農村部を中心に根強い。
演説では、「農水予算が最も削られた年の当事者に、“農業立て直す”なんて言われても説得力がない」と述べ、街頭の聴衆からは拍手と賛同の声が上がった。
“一番マシ”の政党としての訴え、現実主義のスタンスにじむ
さらに小泉氏は、「仮に自公が過半数を割ったら、その後どうするのか。誰が首相になるのか、どの政党とどう組むのか、全く見えない」と述べ、立憲民主党中心の政権構想が曖昧であることを強調。
「われわれも反省すべきことは多いが、少なくとも“マシ”ではある。その責任と覚悟はある」と、自民党への継続的な支持を呼びかけた。
これまでの進次郎氏といえば、抽象的な比喩やリズム重視の演説が話題になることが多かったが、今回の演説では数字や実績をもとにした“事実攻撃”が目立ち、選挙モードへの本格シフトが感じられた。
“農業と減税”を問う選挙、どちらが本気か
農業現場では、燃料費や資材価格の高騰に加え、労働力不足が深刻化しており、補助金の一時的措置ではなく、構造的な支援が求められている。野田氏が掲げた農業予算の増額要求は、確かに耳障りは良いが、過去の実績との整合性を問われることになる。
一方で、減税を主張しながら過去に増税を行った立憲民主党への不信感も根強い。「誰が言うか」が重視される今の政治において、小泉氏が「言う資格」を持っているかどうかが問われる選挙戦になりそうだ。