2025-05-23 コメント投稿する ▼
小泉農水相が備蓄米無制限放出を表明 米輸入には否定せず慎重姿勢
小泉農水相、柔軟な米政策を打ち出す
5月21日に就任した小泉進次郎農林水産大臣が、就任後初となる記者会見で、米の備蓄政策や中国による日本産水産物の輸入停止問題などについて持論を展開した。特に注目を集めたのは、米価格の引き下げに向けた方針と、備蓄米の取り扱いに関する発言だ。小泉氏は、「必要なときには備蓄米をためらわず放出する」と述べ、価格安定に向けて積極的な姿勢を示した。
輸入米を巡る含みのある発言
米価下落を促す手段として、随意契約の仕組みを活用する意向を示した小泉大臣。しかし、その中で米の輸入について明確に否定しなかった点に、関係者の関心が集まっている。会見では、「あらゆる選択肢を視野に入れている」としつつも、輸入を否定する発言はなかった。この柔軟な物言いに対し、農業関係者からは「国内農業への影響が心配だ」との声も上がる。
備蓄米の放出、制度設計はこれから
今回の会見で大臣が強調したのは、備蓄米を市場に無制限に供給していく方針だった。すでに4回目の入札は取りやめとなり、今後は随意契約により流通量を柔軟に調整する構えだ。ただし、これにより本来の備蓄米の役割、つまり不作や災害時の食糧安全保障が損なわれるのではないかという懸念も出ている。小泉氏はこの点について、「安心してもらえる制度を作る」と語ったが、具体策は明言しなかった。
中国の水産物禁輸措置には慎重姿勢
また、中国が日本産の水産物輸入を停止している問題に関しては、「科学的ではない判断が一刻も早く正されることを願っている」と述べ、必要な支援は行うとしたものの、自らが前面に立って交渉に臨むとは発言しなかった。この姿勢に対しては、漁業関係者の間から「もっと強く出てほしい」という声も漏れている。
今後の農政への期待と課題
小泉大臣の会見では、米価の安定と輸出促進に向けた強い意欲がうかがえたが、その裏には不透明な制度設計や対外交渉の方針が残されたままだ。とくに、米輸入に対して一線を引かない発言は、保守的な農政関係者から疑問の目が向けられている。
一方で、「既存の枠組みにとらわれない発想で政策を動かしていく」という小泉氏の姿勢は、新たな農政の風を感じさせるものでもある。就任早々から大きなテーマに直面することとなった小泉大臣だが、今後の対応が政策の方向性を大きく左右することは間違いない。
「小泉大臣、米を輸入する可能性を否定しないのはマズいのでは?」
「備蓄米って、そもそも有事用じゃなかったっけ?なんでバンバン放出してるの?」
「期待はしてるけど、ちゃんと制度作ってからやってくれよな」
「水産物禁輸の件、もっと中国に強く出てよ!リーダーシップ見せてほしい」
「小泉さん、やっぱり話し方うまいな。でも中身はまだこれからって感じ」