2025-04-19 コメント投稿する ▼
また選挙前だけ?」小泉進次郎氏の給付・減税発言に広がる不信感 有権者は“本気の減税政党”を探している
「また選挙前だけ?」小泉進次郎氏の給付・減税発言に、有権者の不信感と冷静な目
「給付にせよ、減税にせよ、やれることはためらわずにやるべきだ」。
自民党の小泉進次郎前選挙対策委員長が4月19日、富山県射水市で記者団に対し、物価高に対応するための現金給付や減税の必要性を訴えた。政府が慎重姿勢を見せている補正予算の編成には否定的な声もあるなか、小泉氏は「今年度の予備費を活用して、スピード感を持って対応すべきだ」と、即時の施策実行を強調した。
さらに、「賃上げの恩恵が届いていない人がいるのは事実。生活が本当に厳しい人に対して、政治が何もしないというのはありえない」と述べ、困窮する層への目配りの必要性を強調した。
だが、この“庶民目線”の発言に対して、有権者の反応は一様に好意的とはいかない。
“選挙前だけ都合よく心配するな”という冷めた空気
有権者の多くが抱くのは、「また選挙前だけ都合よく庶民を心配し始めた」という冷めた感覚だ。SNSや掲示板では、「選挙前になると必ず出てくるテンプレ発言」「また票目当てのバラマキか」といった声が相次いでいる。
これは給付や減税そのものへの拒否感ではない。むしろ多くの人は、生活に直結する支援策には期待を寄せている。しかし、選挙が近づくたびに繰り返され、選挙が終わると立ち消えていく支援の“言葉だけ”に、強い不信感を持っているのだ。
小泉氏「自民党は何をしたいのか分からない」党内にも苦言
小泉氏は同日、参議院選挙を見据えた党の姿勢についても言及し、「少数与党だからといって野党に反論せず“丁寧に対応する”だけでは、国民に自民党が何をしたいのか伝わらない」と苦言を呈した。
そして石破茂首相に対しても、「自分の思いをもっとストレートに語ってほしい」と訴えた。
だが、その発言すらも「選挙前だけ勇ましいことを言っているように見える」と受け取られてしまっているのが現実だ。国民が求めているのは、選挙前のパフォーマンスではなく、日常的に信頼できる政治の姿勢だ。
有権者は“本当に減税を実行する政党”を見ている
今回の小泉氏の発言をめぐって、有権者の関心は次のステージに移りつつある。「言うだけ」ではなく、「本当に実行する政党はどこか」が注目されている。
一部野党が掲げる“消費税5%への引き下げ”や“インボイス制度廃止”など、具体的な減税方針を掲げる勢力への支持がじわじわと広がりを見せている。国民は、選挙前に都合よく“優しい言葉”を投げかける政党よりも、選挙後もブレずに行動する政党を選びたいと考えている。
- 小泉進次郎氏が物価高への対応として、給付・減税を「ためらわずにやるべき」と発言
- 「賃上げの恩恵が届いていない人もいる」と、支援策の必要性を強調
- しかし有権者は「また選挙前だけ?」と冷めた目線、「選挙対策発言」にうんざり
- 与党の曖昧な姿勢にも小泉氏は苦言、「思いをストレートに語れ」と石破首相に呼びかけ
- 今後の選挙では「本当に減税を実行する政党」が選ばれる流れが加速しつつある
選挙前に響く“支援します”の声。その言葉が本物かどうか、有権者は鋭く見ている。耳障りのよい発言ではなく、継続的に暮らしを支える本気の政策こそが、信頼のカギになる――次の選挙では、そんな有権者の“見極め力”が問われることになるだろう。