中国空母遼寧、沖縄–宮古島間通過で太平洋へ

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中国空母遼寧、沖縄–宮古島間通過で太平洋へ

2025年12月6日、防衛省統合幕僚監部は、同日中国海軍の空母遼寧が沖縄本島と宮古島の間の海域を通過し、その後太平洋上で艦載機の発着訓練を実施したと発表しました。 防衛省は「遼寧を含む空母3隻体制により、中国海軍は遠洋での作戦能力や訓練継続能力を強化した」と分析しており、今回の行動もその一環とみています。

中国空母「遼寧」、沖縄本島-宮古島間を通過 太平洋で艦載機訓練 確認

「遼寧」が沖縄近海を抜け太平洋で訓練


2025年12月6日、防衛省統合幕僚監部は、同日中国海軍の空母遼寧が沖縄本島と宮古島の間の海域を通過し、その後太平洋上で艦載機の発着訓練を実施したと発表しました。遼寧にはミサイル駆逐艦3隻が伴走しており、艦隊としての航行だったことが確認されています。今回、中国が空母3隻体制となって以降、日本近海でその活動が報告されたのは初めてです。

防衛省によれば、5日午後には沖縄県久場島北東約420kmの海域で遼寧の存在を確認。翌6日午前7時ごろに沖縄–宮古島間を通過し、太平洋へ向かいました。通過後には、空母上の戦闘機およびヘリによる発着艦訓練が行われたことも明らかになりました。

自衛隊が即応、警戒体制を維持


この通過および訓練に対して、海上自衛隊の護衛艦や哨戒機がただちに監視を開始し、艦載機の発着時には航空自衛隊機が緊急発進(スクランブル)で対応しました。防衛省の発表では、通過時に日本領海内への侵入や危険な行為は確認されていないということです。

防衛省は「遼寧を含む空母3隻体制により、中国海軍は遠洋での作戦能力や訓練継続能力を強化した」と分析しており、今回の行動もその一環とみています。

中国の空母戦力強化とその意味


遼寧は中国海軍の最初の空母で、2012年に就役。以降、2019年に就役したShandong、そして2022年に就役したFujianを加えた「3隻体制」が整備されています。この体制により、中国は空母をローテーションで運用し、常に1隻を展開可能な態勢を敷いています。

実際、2025年6月には遼寧とShandongの両空母が同時に太平洋で作戦展開するというケースもありました。このような遠洋展開の頻度の増加は、中国が海洋進出を加速させている証左と見られています。

こうした動きに対し、日本を含む近隣諸国は警戒を強めています。特に沖縄県近海での通過は、地政学的に重要な意味を持ち、単なる訓練以上のメッセージと受け取られかねません。

沖縄への影響と地域の視点


沖縄県を含む南西諸島近海が中国の空母運用圏となった今回の動きは、地域住民や地元自治体にとって無関係とは言えない問題です。特に那覇や宮古・石垣など離島と本島を結ぶ海域での外国軍の動きは、観光客の動向や地域経済にも影響する可能性があります。また、安全保障への不安が住民の心理に影を落とすことも懸念されます。

沖縄は過去から地政学的に日米中の狭間にあり、今回のような事態は、その脆弱性をあらためて浮き彫りにしました。防衛と地域の暮らしをどう両立させるかが、今後の大きな課題となります。

今後の展開と求められる対応


今回の通過と訓練確認は、中国の空母機動力強化と、太平洋での活動範囲拡大を示す新たな局面といえます。日本政府・防衛当局は、公海上であっても警戒と監視を強化しつつ、外交的にも対応を続ける必要があります。

また、沖縄を含めた地域社会は、防衛上の変化をただ見守るだけでなく、外洋での軍事動向が地元の安全や生活にどう関係するかを改めて考えるべきです。観光、防災、情報戦…あらゆる角度からのリスク管理と対応が問われています。

今回の出来事は、日本の安全保障における転換点のひとつかもしれません。私たちは、「今日」の通過をただのニュースとして終わらせず、「明日」を守るために、見据え続ける必要があります。

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2025-12-07 10:43:00(植村)

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