2025-11-25 コメント投稿する ▼
小泉進次郎防衛相が中国批判に反論 与那国島ミサイル配備は防御目的と強調し抑止力向上訴え
小泉進次郎防衛相は2025年11月25日の記者会見で、沖縄県与那国島への自衛隊ミサイル部隊配備計画について中国外務省から「緊張を意図的につくり出している」との批判を受けたことに対し、強く反論しました。 11月24日、中国外務省の毛寧報道官は定例記者会見で、与那国島へのミサイル配備計画について「地域の緊張を意図的に高め、軍事的対立をあおる試み」と非難していました。
中国の批判に対し防衛相が反論
11月24日、中国外務省の毛寧報道官は定例記者会見で、与那国島へのミサイル配備計画について「地域の緊張を意図的に高め、軍事的対立をあおる試み」と非難していました。これに対し小泉防衛相は25日の記者会見で、「地域の緊張を高めるという指摘は当たらない」と明確に反論しました。
小泉氏は23日に与那国島の陸上自衛隊駐屯地を視察し、与那国町の上地常夫町長と会談していました。その際、「わが国への武力攻撃そのものの可能性を低下させることができる」と述べ、ミサイル配備が抑止力向上に寄与するとの認識を示していました。
「与那国島は台湾に近すぎるから、中国が神経質になるのも分かる」
「でも日本が自国を守るためにミサイル配備するのは当然の権利でしょう」
「中国こそ軍拡を続けて地域の緊張を高めているのでは?」
「防御用ミサイルなのに、なぜ中国がそんなに反発するのか理解できない」
「小泉防衛相の毅然とした対応は評価できる。日本の主権を守り抜いてほしい」
配備予定の03式中距離地対空誘導弾の性能
与那国島に配備が予定されているのは、03式中距離地対空誘導弾(中SAM)です。この装備は旧式のホークミサイルの後継として純国産で開発され、2003年に制式化された防空用ミサイルシステムです。
中SAMは航空機や弾道ミサイルの迎撃を目的とした完全に防御的な兵器で、射程は数十キロメートルとされています。車載式で機動性が高く、陸上自衛隊の高射特科部隊に配備されており、特に南西諸島防衛の要として位置づけられています。
現在は改良型の開発も進んでおり、低空から侵入する巡航ミサイルや高速の空対地ミサイルへの対処能力が向上されています。米軍からも高い評価を受けており、国産防衛装備品としての地位を確立しています。
台湾有事を見据えた戦略的重要性
与那国島は日本最西端に位置し、台湾まで約110キロメートルの距離にあります。台湾有事の際には最前線となる可能性が高く、自衛隊は先島諸島での防衛力強化を急いでいます。
小泉防衛相は与那国町長との会談で、日本が「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面している」と指摘し、与那国島民をはじめとする国民の命と平和な暮らしを守るため、抑止力と対処力の向上が重要だと訴えました。
中国は近年、東シナ海や台湾周辺での軍事活動を活発化させており、今回のミサイル配備計画への強い反発も、こうした地政学的緊張の表れとみられます。一方で台湾当局は、日本による与那国島の軍事施設強化が「台湾海峡の安全維持に有益」との見解を示しており、日本の防衛力強化を歓迎しています。
防衛政策の一貫性と抑止力強化
今回の小泉防衛相の対応は、日本の防衛政策の一貫性を示すものです。配備予定のミサイルが純粋に防御目的であることを明確にし、中国側の批判に対して理論的に反論する姿勢は、日本の安全保障政策への理解促進につながると期待されます。
防衛省は南西諸島での防衛力強化を段階的に進めており、与那国島へのミサイル配備もその一環として位置づけられています。地域の平和と安定を維持するためには、実効的な抑止力の構築が不可欠であり、今後も計画的な装備配備が続くとみられます。