2025-11-20 コメント投稿する ▼
小泉進次郎防衛相、戦後タブーの「愛国心」を国会で堂々語る
小泉進次郎防衛相は2025年11月20日の参院外交防衛委員会で、国民民主党の山田吉彦氏による「愛国心とは何か」との質問に対し、これまで戦後日本で控えめに扱われてきた「愛国心」について正面から語った。 小泉防衛相は「愛国心という言葉は、戦後日本の歩みの中で、控えたり抑制的に使われたりしてきた」と指摘し、こうした風潮を変える必要性を訴えた。
愛国心は国防の基盤
小泉進次郎防衛相は2025年11月20日の参院外交防衛委員会で、国民民主党の山田吉彦氏による「愛国心とは何か」との質問に対し、これまで戦後日本で控えめに扱われてきた「愛国心」について正面から語った。同氏は「私にとっての愛国心の礎は地元・横須賀に対する郷土愛から来ている」と述べ、愛国心が国家の安全保障にとって必要な基盤だと強調した。
小泉氏は自身の愛国心について、出身地である神奈川県横須賀市への郷土愛を出発点とする考えを示した。防衛大臣として初めて国会で愛国心を堂々と語ったことは、戦後日本の政治家としては異例の発言といえる。
「愛国心って言葉自体がタブー扱いされてきたけど、やっと正面から語る政治家が出てきた」
「横須賀への愛が国への愛につながるって、すごく自然で分かりやすい」
「防衛大臣が愛国心を語るのは当たり前のことなのに、なぜ今まで避けられてきたんだろう」
戦後日本の愛国心タブーを批判
小泉防衛相は「愛国心という言葉は、戦後日本の歩みの中で、控えたり抑制的に使われたりしてきた」と指摘し、こうした風潮を変える必要性を訴えた。これは戦後約80年間にわたって続いてきた「愛国心タブー」への明確な批判と受け止められる。
特に注目されるのは、自衛隊の実績や貢献について「あまり自らの実績や貢献を言わなくてもよいと言われている現状を変えたい」との発言だ。これは自衛隊が長年にわたって控えめな姿勢を強いられてきたことへの問題意識を示している。
小泉氏は先日のヘグセス米国防長官との会談を引き合いに出し、「愛国心をしっかり率直に伝えること。この国を守るという使命、職責、崇高さを真正面から訴えることが一番大事だとヘグセス氏が言っていた」と紹介した。
米国の影響と日米同盟強化
小泉防衛相の愛国心発言は、10月29日に行われたヘグセス米国防長官との初会談が大きな影響を与えている。ヘグセス長官は軍人の採用において愛国心の重要性を強調しており、小泉氏もこの考え方に共鳴した形だ。
会談では小泉氏が防衛費のGDP比2%への前倒し達成を伝達したほか、国家安全保障戦略などの安保関連3文書の改定検討も表明した。ヘグセス長官は日本の取り組みを「大きな一歩だ」と評価し、速やかな実行に期待を示した。
「アメリカの影響で愛国心を語るようになったのか、ちょっと複雑」
「でも国防を考えれば愛国心は必要でしょ、アメリカに言われて気づくのも情けないけど」
小泉氏は日米同盟について「世界で最も偉大な同盟として、インド・太平洋地域の平和と安定のための責務を果たす」と述べ、愛国心に基づく国防体制の構築が日米協力の前提になるとの認識を示した。
国防意識の根本的転換
小泉防衛相は「日本の国防という崇高な使命は、愛国心がその基盤となっているということについて力を入れる局面が来ていると感じている」と強調した。これは単なる言葉の問題を超えて、日本の防衛政策における根本的な意識転換を求めるものだ。
この発言の背景には、中国の軍事的台頭や北朝鮮の核・ミサイル開発など、日本を取り巻く安全保障環境の厳しさがある。従来の「専守防衛」の枠組みを超えた対応が求められる中、国民の防衛意識向上が急務となっている。
戦後日本では愛国心が軍国主義と結び付けられ、長らくタブー視されてきた。しかし近年、こうした風潮に疑問を呈する声も増えており、小泉氏の発言は時代の転換点を象徴している可能性がある。