2025-11-17 コメント投稿する ▼
カナダ海軍艦マックス・バーネイズ横須賀基地寄港 北朝鮮制裁監視で日加連携深化
カナダ海軍の哨戒艦「マックス・バーネイズ」が2025年11月17日、海上自衛隊横須賀基地に入港しました。 「マックス・バーネイズ」は今回の派遣中、2025年9月から11月にかけて計2回にわたり、北朝鮮籍船舶による「瀬取り」監視活動を実施しました。
カナダ海軍艦が横須賀基地寄港 北朝鮮制裁監視活動で日本と連携強化
カナダ海軍の哨戒艦「マックス・バーネイズ」が2025年11月17日、海上自衛隊横須賀基地に入港しました。この寄港は単なる補給目的を超え、北朝鮮による国連制裁違反の監視活動における日加間の深い協力関係を象徴する動きとして注目を集めています。
同艦は2025年8月にカナダを出港して以来、インド太平洋地域で長期間にわたる任務に従事しており、11月20日の出港まで3日間の休養と補給を予定しています。カナダ海軍の横須賀基地寄港は2024年11月以来となり、両国の軍事協力が継続的に深まっている証拠と言えるでしょう。
北朝鮮制裁監視活動での実績積み重ね
「マックス・バーネイズ」は今回の派遣中、2025年9月から11月にかけて計2回にわたり、北朝鮮籍船舶による「瀬取り」監視活動を実施しました。瀬取りとは、北朝鮮が制裁を回避するため海上で船舶間の積み荷移し替えを行う手法で、国連安保理決議で厳格に禁止されています。
カナダ海軍による同種の監視活動は2018年以降14回目となり、2024年だけでも複数回実施されるなど、北朝鮮制裁の実効性確保における重要な役割を担っています。同艦はハリー・デウォルフ級と呼ばれる新型哨戒艦で、2022年に就役した比較的新しい艦艇です。
この監視活動には、市民からも関心の声が寄せられています。
「北朝鮮の制裁逃れを防ぐのは国際社会の責任だね」
「カナダまで来てくれるなんて、日本の安全保障にとって心強い」
「こういう地道な監視活動が平和維持に繋がるんだ」
「日本だけじゃできない海域の監視も、友好国の協力で可能になる」
「インド太平洋の平和は世界の平和に直結している」
インド太平洋戦略での日加連携加速
横須賀基地での歓迎行事で、「マックス・バーネイズ」艦長のナディア・シールズ中佐は瀬取り監視活動に言及し、海上自衛隊との協力に感謝の意を表明しました。一方、護衛艦「むらさめ」の平田陽一2等海佐は「平和と安定という共通の価値観が両国の信頼関係を強固なものにする」と応じ、両国の結束の強さを印象付けました。
この寄港は、2022年に合意された「自由で開かれたインド太平洋に資する日加アクションプラン」の具体的な成果の一つと位置付けられます。同プランではエネルギー安全保障分野での協力も含まれており、軍事面だけでなく経済安全保障でも連携が進んでいます。
国際社会の結束が制裁効果を左右
北朝鮮は核・ミサイル開発を継続し、国際社会の制裁に対して様々な手法で抜け道を探っています。こうした状況下で、カナダのような太平洋を挟んだ友好国が継続的に監視活動に参加することは、制裁の実効性確保に不可欠です。
防衛省によると、海上自衛隊も国連安保理決議違反が疑われる船舶の情報収集を実施しており、カナダを含む関係国と緊密な協力体制を築いています。このような多国間連携こそが、北朝鮮による制裁回避行為を効果的に抑制する鍵となっているのです。
今回のカナダ海軍艦寄港は、インド太平洋地域における平和と安定の維持に向けた国際社会の連帯を示す象徴的な出来事となりました。日本とカナダの協力関係は今後も継続し、地域の安全保障環境の改善に重要な役割を果たすことが期待されます。