2025-11-06 コメント投稿する ▼
小泉防衛相が猟友会助言で自衛隊装備を決定、手負いクマの危険性重視し木銃と防弾チョッキで対応
猟友会から「手負いのクマほど危険なものはない」との助言を受けた ことを明かし、「仮にクマを仕留めることができたらいいが、そうでなかった場合」のリスクを重視して木銃や防弾チョッキ、クマ撃退スプレーを装備する判断をしたと語った。
小泉進次郎防衛相が2025年11月6日、TBS系「ひるおび」に生出演し、秋田県でクマ対策支援を行う自衛隊員が銃やナイフを携行しない理由について詳しく説明した。猟友会から「手負いのクマほど危険なものはない」との助言を受けた ことを明かし、「仮にクマを仕留めることができたらいいが、そうでなかった場合」のリスクを重視して木銃や防弾チョッキ、クマ撃退スプレーを装備する判断をしたと語った。一方、大日本猟友会は自衛隊派遣に「反対」を表明し、専門知識のない警察官による緊急銃猟にも疑問を投げかけている。
プロの助言に基づく合理的な装備選択
小泉防衛相は番組で長さ約160センチの木銃を手にとりながら、「何で本当の銃じゃなくて木銃なんだというご指摘もある」と理解を示しつつ、猟友会との協議の結果を説明した。
銃剣道の訓練に使う木銃を装備する理由 について、「銃やナイフを装備しても、仮にクマを仕留めることができたらいいんですけど、そうじゃなかった場合に『手負いのクマほど危険なものはない』と猟友会から助言を受けた」と明かした。
その上で「いかに距離を取りながら対応するかが、自衛隊としてやるべきことではないかと。猟友会の皆さんと相談した結果」と話し、日頃からクマの対処を行っている専門家の意見を重視した判断 であることを強調した。
「さすが小泉さん、専門家の意見をちゃんと聞いて判断してるね」
「手負いのクマが危険なのは納得。半端に傷つけるより距離を取る方が安全」
「猟友会の助言を聞く姿勢は評価できる。現場の声を大切にしてる」
「木銃でも威嚇効果はあるし、防弾チョッキとスプレーで対応するのが現実的」
「自衛隊の安全第一で考えるのは当然。防衛相としては正しい判断」
自衛隊派遣の位置づけと任務の限界
小泉防衛相は派遣決定について「本来自衛隊が最高に重視しなければいけないのは国防に対する備え」としつつ、今県民の皆さんの命が失われていて、平和な生活も脅かされている 状況を考慮したと説明した。「異例ではありますけど、求めに応じるというのは1つの判断」と語った。
自衛隊は11月5日から秋田県内で作業を開始し、箱わなの設置や周辺の監視など、主に自治体や地元猟友会の後方支援を担当している。武器による駆除は対象外 となっており、あくまで支援的な役割に徹している。
小泉防衛相は「万が一襲われたと考えた時に、こういったもの(木銃、防弾チョッキ、クマ撃退スプレー)を活用した方が一番いいと。隊員の安全確保にとっても今回はこれが一番だという判断」と述べ、猟友会の助言を受けた科学的根拠に基づく判断 であることを重ねて説明した。
大日本猟友会が自衛隊派遣と警察対応に反対表明
一方、全国約10万人のハンターが加入する大日本猟友会の佐々木洋平会長は11月5日、自民党のクマ被害緊急対策プロジェクトチームの会合で、自衛隊のクマ対策派遣に「反対」 を表明した。
佐々木会長は「緊迫した国際情勢のなか、国防を担う自衛隊に、クマ対策で箱わなの設置といった後方支援に出動することにも反対」だとする考えを示し、自衛隊本来の任務への影響を懸念 している。
また、政府が検討している警察官による緊急銃猟についても「クマは人を見ると向かってきて、非常に危険。知識も経験も少ない警察官が、一定の研修や訓練を受けただけで緊迫した現場で『緊急銃猟』ができるとは非常に疑問だ」と厳しく指摘した。
同会は昨年1年間にクマを計約9,100頭、今年に入り5,000頭を捕獲した実績を持ち、シカやイノシシも年間100万頭以上を仕留めている。ハンターは銃を使うたびに2回以上の射撃練習を実施 し、身の安全を確保した上で狩猟に臨んでいるという。
法的制約と現実的対応のバランス
自衛隊の火器使用は法令で厳格に制限されており、クマ駆除での武器使用は現行法では困難な状況にある。防衛省も「猟銃の訓練や狩猟のノウハウはなく、省内で本格的に議論をする段階ではない」との見解を示している。
小泉防衛相は番組で「自衛隊が使う銃は威力も違う。貫通した場合や、跳弾した場合の二次被害のリスクに加えて、クマに向かって撃つという訓練をまずしていない」と説明し、むしろリスクの方が大きい との認識を示した。
政府は警察官によるライフル銃を使ったクマ駆除を11月13日から可能にする方針を決定しているが、専門家である猟友会からは実効性に疑問の声が上がっている。
小泉防衛相の今回の説明は、現場の専門家の意見を重視し、自衛隊員の安全確保を最優先に考えた合理的な判断として評価できる。異例のクマ対策支援においても、本来任務との両立と隊員の安全を慎重に検討 した姿勢が伺える。