2025-10-04 コメント投稿する ▼
小泉進次郎まさかの敗北 高市早苗に完敗の自民党総裁選 “ステマ問題”が命取りに
2度目の挑戦で悲願の総裁就任が期待されたが、期間中に浮上した「ステマ指示問題」や党員票疑惑が足を引っ張った。 SNSには小泉氏の敗北を惜しむ声と同時に、現実的な評価が並んだ。 決選投票では高市氏が議員票149票、都道府県票36票の185票を獲得したのに対し、小泉氏は145票と11票にとどまり、結果的に全ての票種で敗北した。
小泉進次郎氏まさかの完敗 「本命」崩れる総裁選 高市早苗氏に明暗分かれる
2025年10月4日に行われた自民党総裁選で、「本命」と目されていた小泉進次郎農相(44)が決選投票で高市早苗前経済安全保障担当相(64)に敗れた。2度目の挑戦で悲願の総裁就任が期待されたが、期間中に浮上した「ステマ指示問題」や党員票疑惑が足を引っ張った。
結果はまさかの完敗。党内では「進次郎ショック」とも呼ばれるほどの波紋を広げている。
「まさか負けるとは思わなかった。やっぱり若さだけでは勝てないのか」
「高市さんは一枚上手だった。空気を読む力が違った」
「SNSでのやりすぎ演出が裏目に出た気がする」
「進次郎節が今回は鳴りを潜めていた。そこが惜しい」
「彼はまだ44歳。終わりではなく、次への始まりだと思う」
SNSには小泉氏の敗北を惜しむ声と同時に、現実的な評価が並んだ。かつてのカリスマ的な人気を背景にした“進次郎劇場”は、今回は沈黙のまま幕を閉じた。
勢い失った「本命」
小泉氏は1回目の投票で183票を得た高市氏に次ぐ164票(党員84、議員80)を獲得した。しかし議員票では林芳正官房長官を下回り、3番手に沈んだ。
決選投票では高市氏が議員票149票、都道府県票36票の185票を獲得したのに対し、小泉氏は145票と11票にとどまり、結果的に全ての票種で敗北した。
陣営幹部は「終盤にかけて流れが完全に止まった」と振り返る。
出馬当初は若さと改革路線を掲げ「国民の信頼を取り戻す政治」を訴えたが、終盤になるほど慎重さが目立ち、勢いを失っていった。
“ステマ指示問題”と地元疑惑
痛手となったのは、選挙戦終盤に報じられた「ステマ指示問題」だ。陣営関係者が支持を広げるために、有名インフルエンサーへ“応援投稿”を依頼していたことが発覚。小泉氏本人も事実を認め謝罪したが、「本気で改革を掲げる候補がこんなことを」と失望の声が党内に広がった。
さらに、地元・神奈川の党員票をめぐる不正疑惑も「週刊文春」に報じられた。党本部は調査を進めたが、選挙期間中の報道は小泉陣営の足を確実に引っ張った。これらが積み重なり、「清新さ」が持ち味だった小泉ブランドが一気に色あせた。
改革封印が裏目に
小泉氏は前回の総裁選で、解雇規制の見直しや選択的夫婦別姓導入など党内のタブーに踏み込んだ政策で注目を集めた。
だが今回は党内融和を優先するあまり、自らの改革色を抑え込んだ。討論会では用意した原稿を読み上げる姿が続き、記者から「44歳でそんなに慎重でどうする」と苦言を呈される場面もあった。
当選後の高市氏が明確な政策メッセージを打ち出したのとは対照的に、小泉氏の発言には「らしさ」が欠けた。SNSでも「カンペ進次郎」「守りの総裁候補」といった言葉が広がり、かつてのエネルギーが失われた印象を残した。
父の背中と“三度目の正直”
小泉氏の父、純一郎元首相も3度目の挑戦で総裁に就いた。
今回が2度目の挑戦となった進次郎氏は、父と同じ道を意識しながらも、「自分の言葉で勝ちたい」と周囲に語っていたという。
しかし、結果は逆風の中での完敗。地元関係者は「彼の政治家としての分岐点になる」と語る。
とはいえ、まだ44歳。
政治評論家の一人は「若い世代からすれば、進次郎氏は依然として象徴的な存在だ。今回の敗北が本当の意味での“政治家デビュー”だろう」と分析する。
メディア映えするキャラクターから、実務と責任を背負う政治家へ。進次郎氏が再び舞台に戻る日が来るのか、注目が集まる。
明暗を分けた“現実主義”
総裁選は、世代交代を求める空気と、安定を重視する現実主義の衝突でもあった。高市氏は経済政策や安全保障を明快に語り、実務経験を全面に押し出した。一方、小泉氏は若さゆえの“理想先行”が目立ち、議員層の信頼を得るには至らなかった。
ある自民党中堅議員は「進次郎氏は国民受けはいいが、党内の信頼はまだ足りない。今回はそれが明確に出た」と指摘する。
小泉氏は敗戦後、報道陣に対し「結果を真摯に受け止める。次に生かしたい」とだけ語った。その表情には、悔しさと同時に、前を見据える意志も感じられた。
再起なるか
もし次の総裁選に挑むなら、父と同じ「三度目の正直」になる。進次郎氏の政治人生は、ここで終わるわけではない。国民からの支持をもう一度取り戻すためには、理想と現実のバランスをどう取るかが問われる。
敗北の夜、SNSにはこんな投稿が並んだ。「彼はまだ若い」「また挑戦してほしい」「次こそ進次郎らしい戦いを」。総裁の座は逃したが、次代への期待は消えていない。
 
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
                    