2025-09-30 コメント投稿する ▼
小泉進次郎農水相、ASEANにシャインマスカット輸入解禁を要請へ
小泉氏は会議の場で、シャインマスカットを含む日本産ブドウの輸入解禁を各国に要請する方針を示した。 小泉氏は「成長を続けるASEAN諸国は農林水産分野でも輸出の可能性がある市場だ。 シャインマスカットは高級果実として人気を集める一方、植物検疫が輸出の障害となり、市場開拓が進んでいない。
小泉進次郎農水相、ASEANに輸入解禁を要請へ
小泉進次郎氏=農林水産相=は9月30日の閣議後記者会見で、10月2日にフィリピン・マニラで開催されるASEANプラス3(日中韓)農相会議に出席すると発表した。小泉氏は会議の場で、シャインマスカットを含む日本産ブドウの輸入解禁を各国に要請する方針を示した。
小泉氏は「成長を続けるASEAN諸国は農林水産分野でも輸出の可能性がある市場だ。さらなるマーケット拡大に向け、具体的な議題も含めてしっかり議論したい」と述べ、農産物輸出の拡大を重要課題と位置づけた。
山梨県からの抗議と農水省の方針転換
シャインマスカットは高級果実として人気を集める一方、植物検疫が輸出の障害となり、市場開拓が進んでいない。農水省はニュージーランドでのライセンス生産(現地生産許可)を検討していたが、生産地から強い反発を受けた。
山梨県の長崎幸太郎知事は9月25、26日に小泉氏や林芳正氏=官房長官=に対して直接抗議し、国産品輸出を優先するよう求めた。小泉氏は「産地の理解が得られない状況で進めることはない」と表明し、ライセンス展開計画を再考するとともに、輸出解禁要請に軸足を移した。
生産者側の切実な声
長崎氏は記者会見で「ベトナムでも韓国産のシャインマスカットが売られているが、われわれからするとショックを受けるほど味は劣る。輸出さえ認められれば日本産が十分に勝てる」と強調した。日本のブランド果実が海外で正しく評価されるには、輸出規制の解消が不可欠だとの訴えだ。
日本の果樹農家にとって輸出市場は新たな収益源であり、円安の進行も追い風となっている。国産ブランドの保護と市場拡大の両立をどう図るかが、今後の大きな課題となる。
「ライセンス生産より輸出解禁が筋だ」
「韓国産に負けるはずがない」
「産地の理解を無視してはならない」
「ASEAN市場は大きなチャンス」
「日本の果実ブランドを守るべきだ」
輸出解禁に向けた課題
植物検疫や輸送コストなど、輸出に立ちはだかるハードルは依然として多い。ASEAN諸国との協議で実効性ある解禁合意を得られるかは不透明だが、日本産果実の競争力の高さを背景に、小泉氏は「全力を尽くす」と強調した。
輸出解禁が実現すれば、生産者の収益安定と地方経済の強化につながる。農水省が示す方向性が具体的成果を伴うか、ASEAN会議の場での交渉が注目される。
 
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
                    