2025-09-29 コメント投稿する ▼
立川志らく、小泉進次郎氏に「総裁選降りよ」と猛批判 やらせコメント巡る責任論
落語家の立川志らくは9月29日、TBS系の情報番組に出演し、自民党総裁選で浮上した小泉進次郎氏陣営の“やらせコメント投稿”問題を巡り、「部下が不祥事を起こしたら上司が責任を取るのは当然だ」「本来、小泉さんは総裁選を降りるべきだ」と厳しく批判した。 ネット上で小泉氏を称賛するコメントを陣営関係者に依頼したとされる問題に対し、志らくはこの件を軽視すべきでないと訴えた。
立川志らく、小泉進次郎氏に厳言
落語家の立川志らくは9月29日、TBS系の情報番組に出演し、自民党総裁選で浮上した小泉進次郎氏陣営の“やらせコメント投稿”問題を巡り、「部下が不祥事を起こしたら上司が責任を取るのは当然だ」「本来、小泉さんは総裁選を降りるべきだ」と厳しく批判した。ネット上で小泉氏を称賛するコメントを陣営関係者に依頼したとされる問題に対し、志らくはこの件を軽視すべきでないと訴えた。
番組では、陣営の広報班長を務めた牧島かれん元デジタル相の事務所が、動画投稿サイトに「小泉氏を称賛するコメント」を送るよう関係者に要請したとする報道を取り上げた。「ビジネスエセ保守に負けるな」といった文言が含まれ、他候補への誹謗中傷と受け止められる内容もあった。牧島氏は責任を取って班長を辞任し、小泉氏自身も謝罪を表明している。
志らくは、「“ちょっとぐらい、いいじゃないか”という見方をする人もいるが、あまりに軽い」と述べ、「これぐらいの騒ぎで済むとは思えない。総裁選を降りるべきだ」と主張した。高市早苗氏に対する攻撃コメントだけでなく、自らを持ち上げるコメントにも虚飾があると言い、学歴詐称問題の伊東市長の例を引き合いに出しながら比喩的に批判を展開した。
また、志らくは自民党のスローガン「変われ自民党」に触れ、「変わっていない。ぬるい」と指摘。さらに、番組共演者が高校生との討論会で若い参加者から厳しい指摘を受けたことを取り上げ、「高校生の方が鋭い」と述べ、現場の感覚と政治家の責任感の乖離を浮き彫りにした。
野党・有識者の反応と論点
この“やらせコメント”問題は、単なる広報ミスにとどまらず、政治の信頼性を揺るがす事案と見る声がある。有識者の中には、選挙運動で支持操作を意図した行為は公職選挙法の網に抵触する可能性を指摘する者もいる。SNS上では批判が拡散し、「政治家が情報操作をすれば民主主義が危うくなる」といった声も目立つ。
一方で、小泉氏陣営支持者や他候補からは、謝罪を受け入れたうえで選挙を続行すべきだとの主張もみられる。彼らは「過去に似たスキャンダルでも選挙活動が続いた例もある」「政策や実績で判断すべきだ」との論理を展開している。だが志らくはあえて例外を認めず、「大きな責任を取るべき時だ」と迫った。
この問題で焦点となるのは、政治家自身の説明責任と、運動部隊やスタッフの言動をどう統制すべきかという構造的問いである。上司・候補者が部下の過失に責任を持つべきだという主張は政治倫理の根幹に関わる。党・選挙管理体制の変革を求める声の強まりが、政界全体に波及する可能性もある。