2025-09-28 コメント: 2件 ▼
小泉進次郎「最後まで戦い抜く」 ステマ問題の責任認めるも今後の選挙で疑念続く恐れ
小泉氏は「支援議員が例示としてあげた中に一部行きすぎた内容があった」と説明し、「知らなかったとはいえ、トップの責任だ」と述べた。 再度問われた小泉氏は「ご指摘を受け止め、適切な説明責任を果たすのは当然だ」と述べ、検証自体への明言は避けつつ説明責任を強調した。 むしろ今後のあらゆる国政選挙や地方選挙において、「ステルスマーケティングを用いているのではないか」との疑念がつきまとう恐れがある。
小泉進次郎農相「最後まで戦い抜く」
自民党総裁選(10月4日投開票)に立候補している小泉進次郎=現農林水産大臣(44)が28日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演し、陣営の「ステマ指示問題」について「私の責任と思っている。申し訳なく思う」と陳謝した。そのうえで「最後まで戦い抜いてまいりたい」と強調し、辞退を求める声を一蹴する姿勢を示した。
問題となったのは、陣営内で支持者に小泉氏を称賛するコメントを動画に投稿するよう求めたとされる事案だ。小泉氏は「支援議員が例示としてあげた中に一部行きすぎた内容があった」と説明し、「知らなかったとはいえ、トップの責任だ」と述べた。
玉木雄一郎代表の指摘
番組では、国民民主党の玉木雄一郎=代表がXで「他党の候補者への工作もしているのではないかと疑わざるを得なくなる」「しっかり検証し結果を公表すべきだ」と投稿したことも紹介された。キャスターの松山俊行氏が「総理総裁になった場合、検証を行う考えはあるか」と質問すると、小泉氏は明言を避けた。
再度問われた小泉氏は「ご指摘を受け止め、適切な説明責任を果たすのは当然だ」と述べ、検証自体への明言は避けつつ説明責任を強調した。
陣営運営への批判と責任
今回の件をめぐり、小泉氏は「支援する議員が私のために起こしてしまったこと」と繰り返し、責任は自らにあると語った。政治活動におけるネット活用は不可欠になっているが、やらせやステルスマーケティングは有権者の信頼を失わせる危険を伴う。
小泉氏が「2度と同じようなことを起こさないよう陣営に徹底する」と述べたのは、党内外からの批判を踏まえた対応だ。しかし、問題が再発すれば「説明責任」だけでは済まされない可能性が高い。
今後の選挙で問われる信頼性
小泉氏が総裁に就任した場合、今回の問題は過去の一件として終わらない。むしろ今後のあらゆる国政選挙や地方選挙において、「ステルスマーケティングを用いているのではないか」との疑念がつきまとう恐れがある。SNSや動画配信を駆使する手法は支持拡大に有効だが、透明性を欠けば選挙戦全体への不信を招く。
有権者にとっては、政策そのものよりもまず「情報の信頼性」が揺らぐことになる。説明責任を強調するだけでは不十分であり、実際に検証を行い再発防止策を公開することが、今後の選挙で信頼を確保する最低条件となるだろう。