2025-09-24 コメント: 2件 ▼
小泉進次郎陣営ステマ要請で500件超の異常投稿発覚 「解党的出直し」と責任回避の矛盾
「小泉なら出来る」。 「進次郎なら出来る」。 「出た変な記者」。 「分かってない記者」。 これらは単なる応援ではなく、他候補の高市早苗前経済安全保障担当相を「高市は無理」「裏金議員=高市」と直接攻撃するものや、記者に対して「出た変な記者」「分かってない記者」といった誹謗に近いものまで含まれていた。 小泉氏は謝罪したが、責任を明確に自らに帰したわけではない。
小泉進次郎陣営のステマ要請 500件超コメントと異常な投稿実態
自民党総裁選に立候補している小泉進次郎農林水産相の陣営をめぐり、インターネット配信で称賛コメントを投稿するよう求めた「ステマ要請」問題が拡大している。会見動画には一つのIDで500件以上の小泉氏賞賛コメントが確認され、しかも内容には陣営が要望したと報じられた具体的な文言が含まれていた。小泉氏は26日、謝罪したが、党内外から「解党的出直し」を掲げる姿勢と現実の行動の乖離が厳しく問われている。
ID別に抽出された不自然なコメント群
対象となったのは20日午前に配信された小泉氏の出馬会見(約1時間20分、視聴者約9000人)。コメント数は2万件を超え、専用ツールでID別に抽出したところ、以下のような投稿が見つかった。
「コメ大臣は賛否両論だけどスピード感はあったな」
「あの石破さんを説得できたのはすごい」
「チーム進次郎は仲間が多いからなぁ」
「奇をてらわず、実直に仕事してくれる人がいい」
「もう一度自民党に期待させてくれ」
「ビジネスえせ保守に負けるな」
「お米ありがとう」
「小泉なら出来る」
「進次郎なら出来る」
「小泉決まり」
「待ってました」
「この人しかいない」
「高市は無理」
「裏金議員=高市」
「出た変な記者」
「分かってない記者」
「やっぱ普通にアドリブうまくね??」
「今日もかっこいいぞ小泉進次郎今日もかっこいいぞ小泉進次郎今日もかっこいいぞ小泉進次郎今日もかっこいいぞ小泉進次郎」
「さすが進次郎さすが進次郎さすが進次郎さすが進次郎さすが進次郎さすが進次郎さすが進次郎さすが進次郎さすが進次郎さすが進次郎さすが進次郎さすが進次郎」
これらは単なる応援ではなく、他候補の高市早苗前経済安全保障担当相を「高市は無理」「裏金議員=高市」と直接攻撃するものや、記者に対して「出た変な記者」「分かってない記者」といった誹謗に近いものまで含まれていた。特定のIDが数十秒おきに繰り返し投稿していたことも確認され、組織的な世論操作の疑念を強めている。
「500件以上の同一ID投稿は不自然すぎる」
「他候補を中傷するのは党全体の信用を損なう」
「結局、解党的出直しは掛け声だけ」
「小泉氏は責任を回避している」
「ネット工作は有権者を愚弄する行為だ」
ダブルスタンダードが浮き彫りに
自民党は近年、SNS上の誹謗中傷への対策を強化し、匿名投稿の開示請求にも積極的な方針を打ち出してきた。ところが小泉陣営自身が匿名性を利用し、候補を持ち上げつつ他候補や報道機関を攻撃していたとすれば「ダブルスタンダード」と受け止められるのは避けられない。党が誹謗中傷対策を訴える一方で、実際にはネット工作に関与していたのでは国民の信頼を失うだけだ。
責任の所在を曖昧にする姿勢
小泉氏は謝罪したが、責任を明確に自らに帰したわけではない。広報班長の牧島かれん元デジタル相も「事務所の判断」と釈明し、自らの責任を軽減する姿勢が目立った。改革や刷新を訴える候補が「やらせ」に頼り、さらに責任を回避する態度を見せれば、「自民党は変われない」という認識が一層強まる。
国民の信頼を取り戻すには
国民が望むのは世論操作や美辞麗句ではなく、透明で誠実な政治姿勢である。小泉氏が本気で「解党的出直し」を実現したいなら、まずこの問題の責任を明確にし、陣営の不正な動きを断ち切る必要がある。そうでなければ、どれほど美しい言葉を並べても信頼は回復せず、泥舟政権の延長と見なされるだろう。