2025-09-21 コメント: 1件 ▼
小泉進次郎が総裁選出馬表明 TikTok初投稿に批判殺到で人気に陰り
自民党の小泉進次郎農林水産大臣が9月20日、記者会見で総裁選への出馬を表明しました。 小泉氏は10月21日までに公式TikTokアカウントを開設し、自身の出馬表明を伝える短い動画を公開しました。 ところがコメント欄には予想外の批判が集まりました。 小泉氏にとってTikTokは支持基盤を広げる「ホーム」になるはずでした。
小泉進次郎氏が総裁選へ出馬表明
自民党の小泉進次郎農林水産大臣が9月20日、記者会見で総裁選への出馬を表明しました。「自民党を立て直すため、先頭に立つ決意で挑戦する」と強調し、経済公約として2030年度までに国内投資を135兆円に拡大し、平均賃金を100万円増やす目標を掲げました。また「なまごえプロジェクト」として国民の声を直接聞く取り組みを進める方針を示しました。
若手層からの人気や発信力を強みに、世論調査では高市早苗前経済安全保障担当相と並ぶ有力候補と見なされています。しかし、その発信力が逆風を浴びる事態が起きました。
TikTok初投稿に批判が殺到
小泉氏は10月21日までに公式TikTokアカウントを開設し、自身の出馬表明を伝える短い動画を公開しました。「皆さんこんにちは。小泉進次郎です。総裁選の出馬表明会見を終えたところです。国民の皆さんとともに立て直す。これからどうぞよろしくお願いします」と語りかける内容でした。
ところがコメント欄には予想外の批判が集まりました。
「頼む。日本のために政治家引退してくれ。」
「貴方は何もしなくていい小泉構文を作ってなさい」
「TikTokを始めたということは、TikTokを始めたということなんですね。」
「ほんまにやめて」
「また空虚な発信が始まった」
かつて若者層に強い支持を持っていた小泉氏に対する厳しい反応は、陣営にとって予想外の展開でした。
若年層との接点と発信力の課題
2024年8月の調査で小泉氏は30代以下で支持率が最も高いとされました。さらに総務省の調査によれば、TikTokは10代の65.7%、20代の58.7%、30代の39.7%が利用しています。小泉氏にとってTikTokは支持基盤を広げる「ホーム」になるはずでした。
ところが、過去に話題となった「小泉構文」などから「中身の薄い発言」と見られる風潮が強まり、コメント欄は皮肉や批判で埋め尽くされました。発信の場を変えても、内容次第で受け止め方が大きく変わることを浮き彫りにしました。
政治家とSNSの距離感
小泉氏のアカウントは投稿2回でフォロワー数が2.6万人に達し、注目度は依然として高いことが示されました。批判が集まる一方、発信が話題になること自体が存在感の証ともいえます。
総裁選は党の方向性を決める重要な選挙です。小泉氏のSNS戦略は若年層への訴求を狙ったものですが、政治姿勢と発信の一貫性が求められています。発信力の強さが支持に直結するのか、それとも反発を招くのか。今回のTikTok初投稿をめぐる反応は、その試金石となっています。