2025-09-22 コメント投稿する ▼
小泉進次郎、自由貿易を強調し日米同盟深化を訴え/自民党総裁選演説会
小泉氏は「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指すと表明し、法の支配や普遍的価値の重要性を訴えました。 一方で、自由貿易の推進には国内産業への影響という課題があります。 自由貿易や経済連携の推進、日米同盟の深化、そしてクアッドやG7などの多国間枠組みの活用は、国際社会における日本のプレゼンスを高めるための柱と位置づけられています。
小泉進次郎氏が自由貿易の重要性を強調
自由民主党(自民党)総裁選(2025年10月4日投開票)の所見発表演説会が9月22日に開かれ、小泉進次郎=現職農林水産大臣が登壇しました。小泉氏は冒頭から国際経済をめぐる環境変化に言及し、トランプ米政権の関税政策を念頭に「通商立国として発展してきたわが国にとって、自由貿易や経済連携の推進は欠かせない」と強調しました。世界的に保護主義の動きが強まる中で、自由で開かれた経済秩序を守る姿勢を鮮明に打ち出した形です。
小泉氏は「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指すと表明し、法の支配や普遍的価値の重要性を訴えました。演説の随所で「日本は自由貿易の旗手として、揺るぎない立場を貫く」と力を込めました。国際社会での存在感を示す姿勢をアピールする狙いがうかがえます。
日米同盟を強調し国際連携に言及
演説では日米関係についても言及がありました。小泉氏は「トランプ米大統領と信頼関係を築き、日米同盟を新たな高みに引き上げる」と発言しました。日本の安全保障と経済を支える基軸として、日米の協調を重視する姿勢を改めて示しました。さらに日米豪印の協力枠組み「クアッド」や先進7カ国(G7)といった多国間の連携を挙げ、「多様な同志国と連携を拡大していく」と訴えました。
自由や法の支配といった普遍的価値を掲げ、国際的な協力体制を活用することで、保護主義の流れに対抗する戦略を提示した格好です。小泉氏の発言は、総裁選を単なる党内選挙にとどめず、国際的な視点から政策を語る姿勢を印象づけました。
支持者や世論の反応
小泉氏の演説に対して、政治関心層や有権者からさまざまな反応が寄せられています。
「自由貿易を守る姿勢は評価できる」
「トランプとの関係を強調するのは不安もある」
「具体的な経済対策が見えない」
「インド太平洋をどう実現するのか説明が欲しい」
「国際的な連携に期待したい」
支持を表明する声と、具体性を求める声が混在しているのが現状です。自由貿易や国際協調の重要性を訴える一方で、実際にどのように政策を進めるのか、現実的なプランへの関心が強いことがうかがえます。
自由貿易政策の意義と課題
小泉氏が演説で繰り返し強調したのは「自由で開かれたインド太平洋」です。これは単に経済連携の強化を意味するだけではなく、国際社会での日本の立場を明確にするものでもあります。特に米中対立や保護主義の台頭により、多国間協調の枠組みを通じて日本の利益を守ることが求められています。
一方で、自由貿易の推進には国内産業への影響という課題があります。輸入品が増加すれば国内農業や製造業への競争圧力は避けられません。農林水産相を務める小泉氏自身がそのジレンマを理解しており、農業支援策や国内生産の強化をどのように両立させるかが問われています。
総裁選においては、国会議員票だけでなく、党員・党友票の動向が鍵を握ります。自由貿易や国際連携といったテーマは必ずしも全ての党員に響くわけではなく、地域や業界によって受け止め方が異なるのが実情です。小泉氏が訴える「普遍的価値の重視」がどの程度支持を広げるかは、今後の演説や政策提案の具体性にかかっています。
展望
小泉進次郎氏は、自民党総裁選を通じて日本の国際的役割を打ち出そうとしています。自由貿易や経済連携の推進、日米同盟の深化、そしてクアッドやG7などの多国間枠組みの活用は、国際社会における日本のプレゼンスを高めるための柱と位置づけられています。その一方で、国内の党員票を広げるためには、自由貿易の恩恵と国内産業保護の両立を示す必要があります。
今後の総裁選で小泉氏がどこまで具体策を提示できるかが、支持拡大のカギとなるでしょう。
 
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
                    