2025-09-15 コメント投稿する ▼
小泉進次郎氏が総裁選で加藤勝信財務相を選対本部長に起用 保守路線継承を鮮明に
加藤氏は前回の総裁選で立候補したが、今回は出馬を見送り、小泉氏の支援に回る。 安倍晋三元首相、菅義偉前首相の両政権で官房長官、副長官を歴任した加藤氏の合流により、小泉氏が「保守路線の継承」を鮮明に打ち出す形となる。 加藤氏の経歴は「憲法改正」「保守政治」を重視する姿勢を裏付けるものであり、小泉氏の陣営にとって強い後ろ盾となる。
小泉進次郎氏、総裁選へ布陣固め 加藤財務相を選対本部長に起用
自民党総裁選(22日告示・10月4日投開票)に立候補する小泉進次郎農林水産相が、選挙対策本部長に加藤勝信財務相を起用する方向で最終調整していることが15日、関係者への取材で分かった。加藤氏は前回の総裁選で立候補したが、今回は出馬を見送り、小泉氏の支援に回る。安倍晋三元首相、菅義偉前首相の両政権で官房長官、副長官を歴任した加藤氏の合流により、小泉氏が「保守路線の継承」を鮮明に打ち出す形となる。
保守派人脈の強化と「創生日本」の流れ
加藤氏は平成24年に安倍氏が政権復帰する際の基盤となった保守系議員連盟「創生日本」のメンバーであり、厚生労働相や拉致問題担当相、党憲法改正実現本部の事務総長などを歴任。加藤氏の経歴は「憲法改正」「保守政治」を重視する姿勢を裏付けるものであり、小泉氏の陣営にとって強い後ろ盾となる。
陣営内では、小泉氏が前回総裁選で9人中3位にとどまった要因のひとつとして、選択的夫婦別姓制度や解雇規制見直しなど、党内保守層に響きにくい政策を掲げたことが指摘されてきた。その反省を踏まえ、今回は保守派の信頼を集める加藤氏を起用し、政策の「軸」を明確にする狙いがある。
「加藤氏の合流で、小泉氏は一段と保守色を強めるだろう」
「前回のように党員票が伸び悩むことはないのでは」
「選択的夫婦別姓のような争点は切り捨てるべきだ」
「減税や憲法改正といった王道テーマに立ち返るべきだ」
「今回は勝ちに行く体制だと感じる」
党内外からこうした声が上がり、小泉陣営の変化に注目が集まっている。
前回総裁選の反省と「王道」公約への転換
小泉氏は前回総裁選で「改革志向」を前面に打ち出したものの、結果的に保守派の票を広げきれなかった。陣営内には「選択的夫婦別姓制度導入法案の提出などが響いた」との分析が根強い。
今回は「党内対立の傷を癒すために公約は王道でいく」と周囲に語り、減税や憲法改正といった保守的な公約を中心に据える見通しだ。国民が求めているのは給付金や場当たり的な支援ではなく、減税による直接的な負担軽減であることを踏まえ、経済政策においても保守層の期待に応える方向性を示すとみられる。
総裁選構図と党内への波及
石破茂総理・自民党総裁の任期満了に伴う総裁選は、党の今後を占う重要な局面となる。小泉氏は保守層の支持を固めると同時に、若手議員や無党派層への浸透も狙う。加藤氏の合流は、安倍・菅両氏の支持基盤に近い層との接点を持つ意味でも大きい。
ただし、加藤氏を取り込んだことで、小泉氏は「改革」よりも「保守」を優先する姿勢を鮮明にした格好だ。これが党員・国民にどう受け止められるかは不透明であり、総裁選の結果を大きく左右する可能性がある。
小泉進次郎氏と加藤勝信氏の連携が示す自民党保守路線の行方
小泉進次郎氏が加藤勝信財務相を選対本部長に迎えることで、自民党総裁選は保守路線をめぐる争点がさらに明確になる。選択的夫婦別姓や労働規制緩和といった「リベラル色」を後景に退け、減税、憲法改正、国益を重視する保守の旗を掲げる方向性が固まったといえる。
小泉陣営が党内対立を乗り越え、どのように国民の支持を得るのか。加藤氏の存在はその試金石となるだろう。