2025-07-21 コメント投稿する ▼
立憲・原口一博氏「おごりあった」参院選の敗因を自省 “増税イメージ”が響いた立民の苦戦
「野党第一党として考えられない票」原口氏が敗因を直視
参院選の結果を受け、立憲民主党の原口一博衆院議員(佐賀1区)は21日、自身の動画配信で立民の獲得議席について「非常に厳しい。野党第一党としても考えられないような票だ」と率直に語った。佐賀選挙区では原口氏が支援した候補が自民党候補に敗北。原口氏は「深く反省している。おごりがあったとしか思えない」と厳しい表情で述べた。
今回の選挙では自民党に逆風が吹く中、立民がその反転攻勢の主役になれなかった構図が各地で浮き彫りとなった。比例区でも票を伸ばしきれず、特に九州での立民候補は軒並み苦戦。原口氏は「国民民主党や参政党に勢いがあった」と指摘し、支持層の流出に危機感を示した。
「批判だけの野党に、もう魅力を感じなくなってる」
「立民に入れたいけど、経済政策が見えないから今回は外した」
市民の声からも、“何を訴えたのか分からない”という印象が、票に現れていることがうかがえる。
「増税のイメージがぬぐえなかった」敗因を直撃
原口氏は、今回の選挙の最大の争点が「減税」にあったことを強調。「立民には、どうしても“増税政党”というイメージがつきまとっていた」と振り返り、支持拡大に結びつかなかった原因として挙げた。
立憲民主党は選挙戦中、消費税減税やインボイス制度の見直しといった政策を訴えていたが、有権者への浸透は不十分だった。特に国民民主党が「現実的な減税」を前面に掲げ、参政党が「家計第一」を訴えて伸びたことで、相対的に立民の“財政硬直”イメージが浮き彫りになった。
「立民って、増税したいのか減税したいのか分からなかった」
「インボイスも結局、はっきり“廃止”と言わなかったしなあ」
SNSでは、言葉だけでなく「政策の姿勢の曖昧さ」が有権者を遠ざけたとの声が散見される。
石破首相の続投に「ゴールポストが動いた」と苦言
一方、自民党が単独過半数には届かず、石破茂首相(自民党総裁)が目標としていた「与党で50議席」も実現しなかった中で続投を表明したことについて、原口氏は「この人の場合、ゴールポストが動く」と皮肉を込めて批判した。
さらに、「こういうやり方を他山の石にしなければならない。憲政の常道から外れていく」とし、目標を後から変えて正当化する政権の姿勢に疑問を呈した。
「石破さんも“数字のマジック”使うのがうまくなった」
「選挙に負けても責任取らないって、どこの政党も一緒だな」
政治全体への不信感も広がる中、野党として信頼を取り戻すための道のりが一層険しいことを印象づけている。
「もたない。衆院解散は近い」と原口氏 立民の再起なるか
原口氏は今後の政局についても言及。「衆院解散・総選挙がすぐにあると思う。もたない。ここで止まっているわけにはいかない」と危機感を露わにした。次の国政選挙に向けて、立民がどう立て直すのかは今後の焦点だ。
ただし、同党内では未だに「自民党への対決姿勢」を前面に出す傾向が強く、経済政策や安全保障などで独自性を打ち出せていないとの指摘も多い。今回の参院選で支持を伸ばした政党はいずれも、「現実的かつ具体的な生活政策」に軸足を置いていた。
「立憲民主党は“反対のための反対”から卒業できるのか」「給付金頼みではなく、減税や制度改革を打ち出せるのか」──それらができなければ、次の総選挙でも厳しい結果が待っている可能性が高い。