2025-09-10 コメント投稿する ▼
立民・原口一博氏「自国民優先は当たり前」 野田代表と外国人政策で対立鮮明に
原口氏の主張は多文化共生を掲げてきた野田佳彦代表の「日本人ファーストではない」とする姿勢に正面から異を唱えた形となる。 参院選で党が敗北したことを踏まえ、原口氏は「謙虚に主権者の声に耳を傾けるべきだ」と強調。 これに対し、原口氏は「日本人ファーストと言ったから外国人が来なくなるなどあり得ない」と真っ向から否定。
立民・原口一博氏「自国民優先は当たり前」 党内で外国人政策めぐり温度差
立憲民主党の原口一博衆院議員は10日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、「国策における自国民優先は当たり前のこと」と書き込み、党内に波紋を広げた。これは多文化共生を掲げてきた野田佳彦代表の「日本人ファーストではない」とする姿勢に正面から異を唱えた形となる。
参院選で党が敗北したことを踏まえ、原口氏は「謙虚に主権者の声に耳を傾けるべきだ」と強調。そのうえで「日本人第一に国会議員が政策を打つのは当然で差別でも何でもない」と投稿した。
野田代表の主張との対立
参院選期間中、野田代表は「日本人ファーストじゃないでしょう」「日本人が1番で外国人が2番なんて言っていたら、日本に働きに来よう、観光に来ようという人が来なくなる。排他主義はいけない」と発言していた。
これに対し、原口氏は「日本人ファーストと言ったから外国人が来なくなるなどあり得ない」と真っ向から否定。党代表と有力議員の見解の違いが鮮明となった。
「自国民優先は当然の感覚だと思う」
「野田代表の考えは理想論に過ぎない」
「外国人を軽視しろという意味ではない」
「国民の不安を直視する姿勢は評価できる」
「立民は足並みが揃わず迷走している印象だ」
SNS上でも、原口氏の発言を支持する意見と、党の分裂を懸念する声が交錯した。
立憲民主党内の路線対立
立憲民主党は多文化共生を党是の一つとして掲げてきたが、国民の間では急増する外国人労働者や移民問題への不安が強まっている。党内では「共生路線をもっと鮮明に打ち出すべき」とする勢力がある一方、「野放図な外国人受け入れは国益を損なう」と警戒する議員も少なくない。
原口氏の「自国民優先」発言は後者の立場を代弁するものであり、支持層の不満を踏まえた現実的な対応ともいえる。
国民の声をどう受け止めるか
参院選敗北を受け、立民は党勢回復に向けて議論を加速させているが、外国人政策をめぐるスタンスは党の分裂要因となりかねない。原口氏は「主権者の声に耳を傾けるべき」と繰り返し訴えており、国民目線を重視する姿勢を鮮明にした。
外国人労働者の受け入れや移民政策をめぐる議論は今後も続くが、党として明確な方向性を打ち出せるかが問われる。自国民を優先しつつ、国際社会との調和をどう図るか――立民の針路は大きな岐路に差し掛かっている。