2025-10-04 コメント投稿する ▼
高市早苗が動く 幹事長に鈴木俊一氏起用へ 麻生派人脈で安定重視の布陣
複数の党関係者によると、次期幹事長に鈴木俊一総務会長(71)の起用案が浮上しているという。 鈴木氏は麻生太郎元首相の義弟で、麻生派の重鎮。 党関係者によれば、総裁選の最終盤で高市陣営に勢いを与えたのは、麻生派の支持だった。 そして何より注目を集めているのが、麻生太郎元首相の義弟という関係だ。 麻生氏の妹・千賀子さんと結婚しており、政治家としても長年、麻生派を支えてきた。
高市新総裁、人事に動く 鈴木俊一氏の幹事長起用が浮上
2025年10月4日、自民党総裁選で勝利した高市早苗新総裁が、早くも党執行部の人事調整に着手した。複数の党関係者によると、次期幹事長に鈴木俊一総務会長(71)の起用案が浮上しているという。
鈴木氏は麻生太郎元首相の義弟で、麻生派の重鎮。岸田政権では財務相として財政運営を担った経験を持つ。人柄は温厚で、各派閥に対して調整型としての信頼が厚い。
高市氏の初手が、党内の“力学”を見極めた人事であることは間違いない。
「派閥を越えて支え合う執行部にしたい」
「総裁選での支援には心から感謝している」
「次の内閣をつくるには、調整力が欠かせない」
「党が一つになることが、国民への責任だ」
「恩義と実力、その両方を見極めたい」
党関係者によれば、総裁選の最終盤で高市陣営に勢いを与えたのは、麻生派の支持だった。
「義弟」鈴木俊一という存在
鈴木俊一氏は岩手県出身。1983年に初当選し、財務官僚出身の理論派として知られる。政治家としては実直で、無派閥議員や地方組織にも人脈を持つ。
そして何より注目を集めているのが、麻生太郎元首相の義弟という関係だ。麻生氏の妹・千賀子さんと結婚しており、政治家としても長年、麻生派を支えてきた。
党内では「麻生ファミリーの安定感」とも言われ、実務能力に加え、麻生氏からの厚い信頼が高市陣営の判断を後押ししたと見られている。
今回の総裁選で麻生氏は、投票直前に派閥幹部へ「党員票が最も多かった候補を支持する」と伝えた。この一言が、結果を決定づけたとみる向きは多い。
党員・党友票でトップとなった高市氏が決選投票を制した背景には、麻生派の動きが大きく作用した。
麻生太郎氏の“戦略的支援”
長年政権中枢を歩んできた麻生氏は、表では中立を装いながら、裏で着実に票の流れを見ていたという。
複数の派閥幹部によると、麻生氏は「派閥の存続には勝ち馬に乗る判断が必要だ」と語っていたとされる。
一方、高市氏にとっても、麻生氏の後ろ盾は心強い。両者は2012年の第二次安倍内閣以来、経済安全保障や地方財政の議論で何度も意見交換をしており、「信頼関係は深い」と党関係者は明かす。
今回の鈴木氏起用案は、単なる恩返しではなく、党内融和を進めるための戦略的布陣と見るべきだろう。高市氏は保守派の支持が強い一方で、党全体では警戒感も残る。麻生派という“調整弁”を組み込むことで、安定政権の基盤を築く狙いがある。
人事の裏でうごめく派閥均衡
幹事長ポストは党運営の要であり、政権の生命線を握る。財務省出身の鈴木氏を起用すれば、財政規律派からの評価も得やすい。一方で、高市氏の経済再生政策とどう調和させるかが課題になる。
高市陣営では、政調会長に若手重視の人選を行う案も浮上。麻生派・茂木派・安倍派のバランスを取る方向で、年内に体制を固める見通しです。
一方、派閥間にはすでに「麻生派への厚遇が過ぎる」との不満も出ており、慎重な調整が続いています。
総裁選で高市氏が掲げた「決断する政治」の実行力が試されるのは、まさにここからです。
新体制が目指す“自民党再生”
高市氏の勝因は、明確な言葉と自信に満ちた姿勢だった。党員票の結果からも、国民の「女性首相への期待」だけでなく、「強い政治」への渇望が見て取れる。
鈴木俊一氏を要に据える新体制は、ベテランと新世代をつなぐ橋渡しの役割を担う。
自民党は長期政権の中で内部対立や世代交代の遅れが指摘されてきた。高市新総裁がその壁を破り、次の時代にどう舵を切るのか。幹事長人事は、その試金石となる。