2025-07-29 コメント投稿する ▼
小川幹事長、NTT労組全国大会で選挙結果を総括 社会政策重視と政労連携強化を表明
小川幹事長、NTT労組全国大会で選挙結果を総括 社会政策の重要性を強調
7月29日、東京都内で開催されたNTT労働組合の第28回定期全国大会に、立憲民主党の小川淳也幹事長が来賓として出席し、あいさつを行った。小川氏は、7月20日に行われた参院選での支援に感謝を述べるとともに、組織内候補と準組織内候補の当選を喜びつつ、落選者が出た結果については「厳しく謙虚に受け止める」と述べ、党としての総括の必要性を強調した。
選挙結果と党内総括への姿勢
小川氏は、比例代表で組織内候補として出馬した吉川沙織議員、準組織内候補として広島県選挙区から出馬した森本真治議員の当選を祝福。一方で、熊本県選挙区から組織内候補として挑戦した鎌田聡氏の惜敗について「重く受け止めたい」と述べた。今後、全国幹事長・選挙責任者会議や両院議員総会・懇談会で党内の意見を集約し、厳しい総括を行う意向を示した。
「支援に心から感謝するとともに、結果を真摯に分析したい」
「勝った議員も負けた議員も、そこから学びがある」
「総括は内輪の慰めではなく、次の選挙に生かすもの」
こうした発言からは、党全体の選挙戦略や支援体制を見直す姿勢がうかがえる。
社会の「ほころび」への危機感
小川氏は今回の選挙戦を通じ、「社会のほころび、弱体化が顕在化した」と指摘。格差拡大や地域経済の疲弊、雇用の不安定化といった問題から目を背けず、「健全な社会を取り戻すための社会政策が政治の課題となった」との認識を示した。NTT労組の組合員が直面する雇用環境や地域の課題も、今後の政策立案で重視する方針だ。
労組と政界の連携
定期大会には、参院選で当選した吉川議員と森本議員、惜敗した鎌田総支部長も出席。NTT労組の支援に感謝を述べるとともに、今後も組合と連携して活動していく姿勢を示した。さらに、組織内議員の田嶋要衆院議員、岡本あき子衆院議員、石橋通宏参院議員もあいさつに立ち、選挙での支援への感謝と、政労協力の継続を呼びかけた。
大会では、長年組合を率いた鈴木克彦中央執行委員長が退任し、新たに十川雅之氏が中央執行委員長に就任。労組の新体制がスタートする中で、政労連携の在り方も改めて問われることになる。