2026-02-07 コメント投稿する ▼
中道・安住淳氏が応援日程変更し地元くぎ付け 森下千里氏に引き離され危機感、10期連続当選の重鎮が苦境
中道改革連合の安住淳共同幹事長が2026年2月6日、静岡県や神奈川県での応援演説の予定を急遽変更し、地元の宮城4区に釘付けとなりました。産経新聞とFNNの情勢調査では、安住氏が自民党の森下千里氏に引き離される展開となっており、10期連続当選の選挙強者が危機感を強めているとみられます。立憲民主党と公明党による新党結成を主導した安住氏が敗れれば、自民にとって「勝利の象徴」となりうるだけに、安住氏側の焦りが透けて見えます。
全国遊説から地元へ急転換
安住氏は6日未明、自身のX(旧ツイッター)を更新し、「この選挙、中道の共同幹事長として全国の仲間のために演説して来ました。高市旋風の中ですが、多くの支援者に激励を頂きました。この党は、必ず自民に対抗できる存在になれると確信しました」と選挙戦の手応えを記しました。
続けて「私もようやく明日から地元であらん限りの声で宮城4区の有権者に支持を訴えます。地元愛を込めて」と意気込みました。安住氏の事務所によると、6日には選挙カーで移動しての「ゲリラ演説」や、個人演説会が予定されているといいます。
中道は5日午後時点で、6日の安住氏の予定として、静岡7区、神奈川17区、神奈川7区、神奈川18区での応援を「調整中」としていました。このころ、党内では「苦戦をしている安住氏が、日程をキャンセルするかもしれない」と話題になっていました。
日程変更について、安住氏の事務所関係者は「党本部の意向なので、私たちは答えられない」と述べました。中道の総合選挙対策本部の関係者は「変更した、ということだ。理由は聞いていない」と語りました。
産経・FNN調査で森下氏に引き離される
産経新聞社がFNN(フジニュースネットワーク)と合同で行った調査(1月31日、2月1日実施)に取材を加えて探った情勢では、安住氏は森下氏に引き離される展開となっています。読売新聞の終盤情勢調査でも、安住氏は森下氏に一歩リードを許しています。
宮城4区は安住氏、森下氏の前職2人に参政党新人の佐野誠氏を加えた三つどもえとなっています。安住氏は1996年の衆院選で小選挙区で初当選後、10連勝を重ねてきた「安住王国」とも呼ばれる堅い地盤です。しかしその安住氏が追い込まれているという状況です。
地元のメディア関係者は「これまでは激戦と伝えられていても安住氏がわずかにリードしていると見られていたし、最終的には安住氏が勝つだろうと考えている人が多かった。しかし、中盤に入って森下氏側に勢いがついたという報道が増え、雰囲気が変わったように思います」と語ります。
「地元分かっているのは私だけ」
安住氏は新党の共同幹事長として連日、全国での応援演説が求められてきました。2月1日には石巻市内で行われた個人演説会で「本当に厳しい戦い。最大の試練です」と支持者に危機感を訴えました。
「よそから来た人でいいですか。地元を分かっているのは私だけ」と強調し、愛知県出身の森下氏を意識した言葉を口にしました。中盤には地元に戻り、異例の午前10時からの演説会を開催。「10時とか9時に演説会やるって異例だよね、石巻始まって以来だ」と語りました。
「幹事長として(候補を)立てた責任、(党を)作った責任があって、悔しい、残念ですけど、ここを離れなければなりません。今回の選挙、本当に厳しい戦いです」と厳しさを認めつつ、応援演説の合間を縫っての異例の朝の演説会でした。
自民は「勝利の象徴」狙う
自民党にとっては、知名度・存在感が抜群で選挙強者としても知られる安住氏に勝利できれば、大きな「戦果」のひとつにできます。2月3日夜に森下氏陣営が開いた総決起大会には、会場に入りきらないほどの多くの人が集まりました。
総決起大会では応援の弁士がのっけからアクセル全開。冒頭であいさつに立った支援団体の幹部が安住氏のことを「態度の大きい幹事長」と呼んで会場を沸かせると、民主党や旧国民民主党で要職を務めながら、のちに自民入りした桜井充参院議員は、安住氏を「牡鹿(現石巻市牡鹿町)の出身だと言ってますよ。だけど家族全員でいま東京で暮らしてるんですよ」などと口撃しました。
さらに自民党が重点区と位置づける宮城4区には、安倍晋三元首相の妻・安倍昭恵氏も応援に投入されました。昭恵氏は「森下千里候補、あと一歩のところで本当に頑張っておられる。私も少しでもお役に立ちたいと思って、きょうは応援に来させていただきました」と訴えました。
SNSでは「クリームパン」が最多
SNS上でも宮城4区は注目を集めており、河北新報の分析によると、1月27日の公示日から2月3日までのX投稿のうち、安住・森下両氏のフルネームに言及した投稿は46万7621件に上りました。
テキストマイニングで分析すると、政党名や地名、個人名を除く出現単語の最多は「クリームパン」(2202回)でした。これは安住氏に関する何らかの話題がSNS上で拡散されたことを示しています。
また、1月27日から2月3日に安住・森下両氏のフルネームに言及したX投稿者の発信地を調べると、最多は東京都の25.3%で地元宮城は7.0%にとどまりました。延べ配信数は3日時点で推計5億1819万8933件に達しています。
衆議院選挙の投開票は2026年2月8日に行われます。10期連続当選の安住氏が、新党結成を主導した立場で地元での敗北という屈辱を避けられるか、注目が集まっています。