2025-03-31 コメント投稿する ▼
衆院本会議で予算案成立、大西議員が物価高対策と政府の無駄遣いを指摘
大西健介議員の質疑
予算案成立前の最後の質疑で、立憲民主党の大西健介議員が登壇し、石破総理に対して高額療養費制度の見直しと、同党が提出していた予備費活用案について質問しました。大西議員は、参議院で予算案が再修正された理由として、高額療養費の引き上げ凍結を遅らせた政府の姿勢を批判し、政府の対応に対する反省を求めました。
「今回、参議院で修正された予算案が衆議院に回付されるのは、憲政史上初めてのことです。それも、首相が、がんや難病の患者たちの声を無視し、我々の提案に耳を貸さずに、高額療養費の引き上げ凍結の決断を遅らせたために起こったことです」と大西議員は述べ、首相が対応を後手に回したことに強い憤りを示しました。
また、大西議員は、高額療養費の見直しにおいて「患者団体を審議会に正式に加えるべきだ」と提案し、今後の再検討プロセスでは長期にわたって高額療養費を支給された人々の生活実態について調査を行うべきだと強調しました。
政府の物価高対策への批判
大西議員は、予算案審議中に政府が物価高対策に関する強力な施策を打ち出す考えを示したことにも疑問を呈しました。「現在審議している予算案には物価高対策が反映されていないことを、政府は自白しているようなものです。物価高で苦しむ国民を軽視していると言わざるを得ません」と、物価高対策を待ちわびる国民の期待に背を向ける形になったことに強く反発しました。
さらに、大西議員は、ガソリン価格の高騰に対する具体的な対応として、4月からのガソリン減税を提案し、その実現に向けて他の党と共同で法案を提出したことを紹介しました。しかし、この法案は自民党・公明党の反対により否決されました。「今すぐにでもガソリン減税を実施しないと、国民の負担はさらに大きくなります」と、早期実施を訴えました。
政府の無駄削減と政治資金問題
また、大西議員は、政府の無駄な予算についても批判しました。「ムダな予算や予備費を物価高対策に回せば、ガソリン減税が可能になるはずです。しかし政府はそれを行おうとしません。これはやる気と本気の問題です」と述べ、政府の無駄な支出に対する厳しい視線を向けました。
さらに、衆院での予算案審議前夜、自民党の新人議員15人に10万円の商品券が配られた事実が明らかになり、大西議員はその感覚に疑問を呈しました。「高額療養費引き上げ凍結には105億円を出し惜しむ一方で、新人議員には気前よく商品券を配る感覚が理解できません」と批判し、政治とカネの問題について調査を求めました。
年金改革と政治不信
また、大西議員は、年金改革を先送りしている政府の姿勢についても強い懸念を示しました。「年金制度改革関連法案の提出が遅れているのは、選挙を控えて批判をかわすための意図があるのではないか」と指摘し、低年金に苦しむ就職氷河期世代への支援が急務であることを訴えました。
結論
大西議員は、総理に対して「高額療養費の引き上げ凍結決断が遅れたことに対する反省」を求め、政府の無駄遣いや政治資金の問題に対しても鋭い指摘を行いました。また、物価高対策やガソリン減税の早期実施を強く主張し、今後も政府の政策に対する厳しい監視を続ける考えを示しました。