2025-03-13 コメント投稿する ▼
衆院憲法審、議員任期延長を巡り激論 改憲派と護憲派の対立が鮮明に
与党と野党の対立
自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党などは、災害時に選挙が行えない場合、任期を延長することが必要だと主張した。これに対し、立憲民主党の山花郁夫氏は、「任期延長が選挙権の行使を制限しかねない」と懸念を示した。さらに過去の大災害を引き合いに、「もし総選挙があっても、被災地以外の8割以上の議員は選出できる」とし、全体の選挙権を制限することには反対だと強調した。
立憲民主党の枝野幸男会長や福山哲郎幹事長も慎重な立場を取り、改憲議論を急ぐべきではないと主張した。れいわ新選組や共産党も立憲と同様の見解を示し、改憲に対する反対の声を上げた。
改憲派からの反論
一方、改憲派からは強い反論があった。自民党の船田元氏は、任期延長がない場合、被災地域の議員が選出できず、その結果として地域偏った衆院が誕生することになると指摘。災害時に選挙が行えないことが、政府の円滑な運営に支障をきたす可能性があるとの見解を示した。改憲派は、早期に憲法改正案をまとめる必要性を訴えている。
維新の馬場氏が立憲を批判
維新の馬場伸幸氏は、立憲民主党の姿勢に対して激しい批判を展開した。ウクライナの例を挙げ、「立憲民主党が改憲に反対する理由は、単なる妄想に過ぎない」と一蹴。「有事の際に改憲を進めるべきだという確信を持っているのに、立憲がその必要性を認めないことは許されない」とも述べた。また、枝野幸男会長が憲法審の会合を延期したことにも言及し、「こんな放談会をいつまで続けるつもりか」と批判。早急に改憲案作りを進めるべきだと強調した。
今後の議論に注目
今回の議論では、改憲派と護憲派の意見が真っ向から対立し、議員任期延長に関する議論が再燃した。改憲派は早急に改憲案を作成すべきだとし、議論を加速させるよう訴えている一方、立憲民主党などの護憲派は慎重な立場を崩さず、今後の議論の行方が注目される。