「予備選なんて邪道や」馬場伸幸氏が吠える 維新が貫く“独自路線”の真意

2025-04-04 コメント投稿する

「予備選なんて邪道や」馬場伸幸氏が吠える 維新が貫く“独自路線”の真意

参議院選挙まで残り3カ月。各政党が候補者選びにしのぎを削る中、日本維新の会は野党共闘の一手として「予備選」の活用を掲げてきた。ところが、4月4日に公開された「選挙ドットコムちゃんねる」に登場した同党前代表の馬場伸幸氏は、その予備選に真っ向から異を唱えた。

「予備選なんて、民主主義の原則から外れている。むしろ“邪道”だ」

そんな強い言葉で馬場氏は持論を展開する。


予備選では見えなくなる「政党の顔」


馬場氏が危惧するのは、予備選によって政党が候補者擁立の責任を放棄してしまうことだ。「有権者が選ぶべきは、各党が示す理念や政策、そしてそれを体現する候補者だ。予備選をやれば、その政党の『顔』が見えなくなる」と語る。

たしかに、野党間で一人に絞ることで票の分散は防げるかもしれない。しかし、馬場氏は「選択肢を減らすことは、かえって民主主義を狭めることになる」と指摘。各党がきちんと候補者を立て、政策を競い合うことこそが、本来あるべき政治の姿だという。


勝敗より「地域に根を張る」候補者がカギ


維新が強さを見せる地元・大阪では、地道な地域活動が成果を上げてきた。馬場氏は「一番有権者の心に響くのは、政治家がどれだけ真剣に地元のために動いているか。政策実現に向けて汗をかく姿だ」と力を込める。

とりわけ定数の多い複数人区では、自党の候補者をきっちり立てる方針を貫くべきだとし、「選挙に出ない政党の存在感は薄れる。候補者を立てることが、比例票の拡大にもつながる」と説く。


1人区の難しさと、それでも候補を立てる理由


一方で、野党が乱立すれば与党を利する――そんな現実もある。1人区では、野党間の票の食い合いが懸念されるのは確かだ。

それでも馬場氏は、「短期的には損に見えても、長期的には絶対に候補を出す方がいい」と断言する。候補者を通じて地域に維新の考えを届けることができれば、比例票の獲得にもつながるという見立てだ。

「候補を出さなければ、その地域で維新の主張は伝わらない。しんどくても、出すべきだ」


勝ち負けより「存在感」維新流“ツインエンジン戦略”


馬場氏が重視するのは、選挙の勝ち負け以上に「存在感」をどう示すかだ。選挙区と比例、それぞれの候補者がタッグを組み、地域でダブルの発信を行う「ツインエンジン戦略」を提案している。

「比例候補だからといって全国を回るだけじゃなく、特定の地域に根を下ろすべきだ。候補者同士が補完し合えば、維新の政策がより届くようになる」


政策浸透と支持拡大へ、新執行部への期待も


番組内では、吉村洋文新代表の体制についても触れた。「まだ経験不足な面もあるが、しっかりと実績を積み上げていってほしい」とエールを送った。

国会運営では遠藤敬国対委員長のサポートが大きかったと振り返り、「政治は信頼関係の積み重ね。政党内でも外でも、そこが大事」と語った。

教育無償化や減税といった維新の政策が「生活に効果を及ぼすまでには時間がかかる」としながらも、「その間も有権者にきちんと伝え続けることが必要」と強調した。

「たとえば消費減税。2%でもいい、まずは実行してみるべきだ。消費が回復すれば、税収も増える可能性がある」


維新の「独自路線」は吉と出るか


今回の馬場氏の発言は、野党共闘を模索する政界において、維新が一線を画す姿勢を明確にした形だ。今後の野党再編の動きにも、少なからず影響を与えるだろう。

「予備選は邪道」と語るその真意は、維新が“選ばれる政党”として自らの信念と政策を前面に打ち出し、有権者との接点を一つひとつ築いていこうという覚悟に他ならない。

その「独自路線」が、7月の参院選でどんな結果を生むのか。注目が集まっている。

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2025-04-08 15:12:08(キッシー)

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