2026-03-18 コメント投稿する ▼
辺野古転覆事故で船長金井創氏と高校生死亡、船の老朽化指摘も出航強行
2026年3月16日午前、沖縄県名護市の辺野古沖で研修旅行中の高校生を乗せた船2隻が相次いで転覆し、同志社国際高校2年の武石知華さんと船長の金井創氏が死亡する痛ましい事故が発生しました。波浪注意報が出ていた海域で、なぜ出航判断がなされたのか、船の老朽化との関連はあったのか、事故の背景に疑問の声が上がっています。
波浪注意報下での出航判断
事故が起きたのは16日午前10時10分ごろです。転覆したのは基地移設反対運動を行うヘリ基地反対協議会が運航する平和丸と不屈の2隻で、計21人が海に投げ出されました。現場海域には波浪注意報が発表されており、白波が立つ状況でした。
第11管区海上保安本部は転覆当時、2隻に安全運航を呼びかけていました。転覆後に調査に入った海保の巡視船登載艇も転覆するほど海が荒れていたといいます。このような危険な状況下で、なぜ生徒18人を乗せて出航したのでしょうか。
同志社国際高校は会見で「海のことがよく分からないこともあるので」と船長の判断に一任していたことを明かしました。安全の担保については金井船長の発言から判断したとしていますが、波浪注意報への言及はなかったといいます。
「波浪注意報が出ていたのに出航するなんて」
「学校側も確認すべきだった」
「船長は海の危険性を知っていたはずなのに」
「高校生を乗せて無理する必要はなかったのでは」
「両者の判断ミスとしか言えない」
船長自身が警告していた船の老朽化
死亡した金井創氏は1954年北海道生まれで、早稲田大学政治経済学部、東京神学大学大学院を経て日本キリスト教団の牧師となり、2014年から不屈の船長を務めていました。金井氏は自著で辺野古の海の危険性と船の老朽化を繰り返し述べていました。
著書によると辺野古の海は非常に難しく、地元の漁師も恐れる海況の変化があるといいます。金井氏自身、仲間がボートで転覆した経験を記し「海では簡単に人が死にます。船長の責任は重いのです」と綴っていました。
船の状態についても深刻な問題を訴えていました。2022年には不屈の台車が経年劣化で曲がり、いつ折れてもおかしくない状態だったと記しています。平和丸も車軸が錆で使えなくなったと報告していました。
さらに2025年3月には金井氏のフェイスブックでエンジンの寿命を訴え、150万円のカンパを募集していました。一般的に1500時間とされる耐用年数を10年で超えてしまい、重大な故障が発生したとして船体の補修も必要だと訴えていたのです。
海の恐ろしさを認識しながらなぜ
金井氏は著書でこう記していました。「どんなに慣れていても海はその時々で全く様相が違う」「自分たちの命も本当に大切にし、安全には最大限気をつけて活動していきたい」と。
これほどまでに海の恐ろしさを認識し、船の老朽化も把握していたにもかかわらず、抗議活動とは無関係の高校生を多数乗せて波浪注意報下で出航した判断は疑問視されざるを得ません。修理が完了していたかは不明ですが、船が万全の状態でなかった可能性が指摘されています。
海上保安庁は現在、業務上過失往来危険と業務上過失致死傷の容疑を視野に捜査を進めています。しかし失われた2つの命は二度と戻りません。
学校側の判断も問われる
同志社国際高校は平和教育に力を入れており、2年次に沖縄研修旅行を実施しています。この日は複数のコースに分かれており、そのうちの一つが船で辺野古を海から見るプログラムでした。
学校側は船長に安全判断を一任していましたが、教育機関として生徒の安全確保に十分な注意を払っていたのか、引率教員が乗船しなかった判断は適切だったのか、今後厳しく問われることになります。
出航の判断と、同船に生徒を任せた学校側の判断について、遺族は恨んでも恨みきれないでしょう。尊い命が失われた事故の真相究明と再発防止が強く求められています。