2025-09-12 コメント投稿する ▼
沖縄県立高の実習助手、卒アル写真をわいせつ利用目的で外部提供
沖縄の県立高校に勤務していた30代の男性実習助手は、卒業アルバムから複数の生徒の顔写真を抜き出し、わいせつな画像に加工されると知りながら外部に提供した上、自身のSNSでもみだらな言葉を添えて投稿していた。 県教委の調べによると、実習助手は今年4~7月にかけてアルバムから9人分の顔写真を取り出し、インターネットで知り合った人物に渡していた。
沖縄県立高校で卒アル写真流用、実習助手を懲戒免職
沖縄県教育委員会は11日付で、県立高校に勤務していた30代の男性実習助手を懲戒免職処分とした。理由は、卒業アルバムから複数の生徒の顔写真を抜き出し、わいせつな画像に加工されると知りながら外部に提供した上、自身のSNSでもみだらな言葉を添えて投稿していたためである。
県教委の調べによると、実習助手は今年4~7月にかけてアルバムから9人分の顔写真を取り出し、インターネットで知り合った人物に渡していた。その人物が作成した加工画像はSNS上で拡散され、本人も偽名アカウントでリポストしていた。
さらに、学校行事で撮影された写真や生徒自身がSNSに投稿した写真を保存し、いやらしい言葉を付けて繰り返し公開していたことも判明した。被害を受けた卒業生の家族が6月に県教委へ相談したことで事態が発覚。実習助手は聞き取りに対し「性的欲求を満たすためだった」と動機を語ったという。
「卒業アルバムを悪用するとは信じられない」
「子どもたちの人生を踏みにじる行為だ」
「学校に預ける親の信頼を根底から裏切った」
「処分だけでなく再発防止策が必要だ」
「被害者への支援を最優先にすべき」
SNS上でも怒りと不安が広がり、学校現場の個人情報管理に対する信頼が大きく揺らいでいる。
被害と警察の対応
複数の卒業生が警察に被害を相談しており、今後は刑事事件としての立件も視野に入る。わいせつ画像の生成・拡散に関わった外部人物の行方も捜査対象になるとみられる。
被害を受けた卒業生にとっては、将来や就職活動にも影響を及ぼしかねない深刻な人権侵害であり、県教委は「生徒や卒業生の心のケアを最優先に取り組む」としている。
教育現場の個人情報管理の甘さ
卒業アルバムは生徒の成長記録であり、同時に個人情報の集合体でもある。管理が不適切であれば今回のような重大な被害につながりかねない。県教委は「卒アルや行事写真の扱いを再点検し、再発防止策を徹底する」と表明したが、根本的なガバナンス欠如が浮き彫りになった。
教育関係者からは「職員による不正流用を防ぐチェック機能が不十分だった」との指摘もある。信頼回復には組織的な監視体制の強化が不可欠だ。
教育への信頼を取り戻すために
今回の事件は、学校が持つ個人情報のリスクを社会に突きつけた。卒業アルバムや記録写真は多くの生徒や家庭にとって大切な記念である一方、悪用されれば深刻な被害を生む。
教育現場は「一部の不祥事」で片付けず、個人情報の取り扱いルールを抜本的に見直し、再発防止を徹底する責任がある。子どもと保護者の信頼を裏切った罪は重く、組織としての説明責任と被害者への誠実な支援が求められている。